プロローグ
オーバーラップf様より、3月25日書籍が発売となっております!
コラボカフェにも参加予定です(*´▽`*)ぜひよろしくお願いいたします。
ふわふわの体、ふわふわのしっぽ、ふわふわのお手て。
レイス様にはない、ふわふわの肉球。
どうしてこんなにも幸せなのだろうか。
「かわいい」
「ミラ嬢。私というものがありながら……」
「あらあら、やきもちかしら」
「くそっ。私のほうがっ……」
レイス様の言葉に、ちらりと可愛い黒猫のルカがこちらを振り返る。
そして、勝ち誇った顔でフンっと小さく鼻を鳴らして、私を誘惑するようにしっぽをぱたぱたと動かす。
「う……可愛いわ」
私がそう呟くと、レイス様が私の体を抱き上げると膝の上へと乗せ、後ろからぎゅっと強く抱きしめた。
「どうしたの?」
「やきもちではない」
「ふふっ」
「みぃぃぃぃ(くそ……)」
人間の言葉が何故か私には聞こえてくる黒猫のルカ。
一体正体は何者なのか。
私はクスクスと笑いなが私とレイス様を邪魔するように膝の上へと飛び乗って来たルカの頭を優しく撫でたのであった。
発売記念を祝しまして(●´ω`●)書きました。
よろしくお願いいたします。






