プロローグ
ジリリリリッ
7時を告げる目覚ましの音で目が覚める
「…ふわぁ、うるさいなぁ」
そう呟き目覚ましを止め、もう一度夢の世界へと向かおうとする男の名は佐藤タクヤ
寝癖のついた黒髪に黒い目をしたごく普通の日本人だ。
ちなみに25歳独身のただの会社員である。
タクヤが夢の世界へと旅立ち数分が経つと、急にタクヤの部屋のドアが勢いよく開かれた
「タクヤー!また二度寝?」
その声に反応し、目を覚ましたタクヤが口を開く
「…あぁ、ノア………おやすみぃ」
ノアと呼ばれた少女は、見た目18歳で、長い黒髪に翡翠のような緑色に輝く瞳を持っていた。
そして、その少女には猫のようなミミとしっぽがついている。
「ああ!また寝る、仕事に遅れちゃうよ!タクヤ」
タクヤの体を揺さぶり起こそうとするノア。
「うぅぅ…」
それでも唸るばかりで起きようとしないタクヤにノアは何かを考える。
「こうなったら…」
ノアの瞳がタクヤの腕をロックオン!そのまま腕に飛びかかり…
―――カプッ
とポップな擬音がつきそうな甘噛みをお見舞する
「イッテェェェッ!」
その一撃も寝ぼけているタクヤには致命傷だった。
「何すんだよノア!!」
タクヤが抗議の声をあげる、ノアは「エッヘン!」といった表情でをしていた。
「タクヤ、おはよう!早くしないと仕事に遅れちゃうよ!」
ノアはもう一度そう言うとトコトコと部屋を出ていった。
「…はぁ」
タクヤのため息が部屋に響く。そこまでしてやっとタクヤは時計を見る
その時計が指していた時間は AM 07:29
「……マズイ…遅れる」
一気に目が覚めた、ベットから飛び起きると急いでスーツに着替え始める。
タクヤの残骸がそこら中に散らばる
「よし!急げッ!」
カバンを持ち玄関に向かい走り出すタクヤ、その際ノアのいるリビングに顔を出すことは忘れない。
「ノアッ!行ってきます!」
猫の出ているテレビ番組を見ていたノアが振り返る。
「あっ!だから言ったのに」
立ち上がり玄関まで向かうノア
「行ってらっしゃい、タクヤ!」
「行ってきます」
そうして何気ない1日が始まった
読んでいただきありがとうございます!
この物語は、趣味でノートに書いていたものをあげたものです。
おかしいなと思ったところはどうか目をつむって貰えたら嬉しいです。
たまに更新するので読んでいただければ幸いです。