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突然ですが、娘ができました。2  作者: ほととぎす
第1章の2 中学3年生編 (援助交際疑惑)
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G.W.の予定は?

ゴールデンウィークにどこへ行こう・・・


そうだ!、キャンプへいこう!


・・・となったようです。


(登場する地名等は架空のものです。)

  【G.W.の予定】


 あくる日曜日の朝食中、私は梨桜に希望を聞いてみる。


「GW、どこへ行きたい?」


「ん~・・・春だから、

・・・やっぱり野山でキャンプかな?」


「OK。ただ、まだまだ夜は冷えるぞ。」


「だね。今朝なんて布団が落ちてて寒くて起きたもん(笑)」


「おいおい、風邪ひくなよ。

 ていうか、そんな寝相悪かったか?」


「あったか羽毛布団だからね。

 寝てると暑くなるんだよ。(笑)」


・・・


「ここなんてどうだ。」


そう言って、昨日あたりをつけておいたキャンプ場を梨桜に見せる。

他には観光地の候補、温泉の候補、行楽地の候補など思いつくものは全部ここに入れてある。


「なになに、『鷺の沢キャンプ場』?

 見どころは、綺麗な滝、

 それと、水着で入れる川辺の温泉、

 これいい!」


「な、良い感じだろ。

 良かったら友達も誘って行ってみようか。」


「うん。紗奏すずか美沙みさに声かけてみるね。

 ・・・

 それと、美沙に彼氏ができたんだけど、

 誘っちゃダメ?」


「ん?勿論いいよ、俺が目を光らせてるからな。

 いろんな意味で『事案』は絶対起させません。(笑)」


「あははっ(笑)」


 私との父娘の時間は十分とれていると思う。

反対に、去年までこの子は友達との濃密な時間をあまり過ごせずに来たみたいだから、出来るだけそういう時間を作ってあげたいと思っている。



  【いつもの場所で】


 さっそく私は3人のグループLineに書き込んでみる。

すると、間もなく二つの既読が付き、二人ともまだ予定は立てていないと言うので、私はそのキャンプ場に誘ってみた。


すると、


『いつもの喫茶店で打ち合わせしよ。』

という返事が・・・


なんと、二日連続でいつものとこへ行くことになりました。

ほんと、もうすっかりお得意さんですね!


(でも、ちょっとお小遣いの使い過ぎかな。)


いつものように、電車で二駅、その目の前にある喫茶店に入ると、紗奏と美沙はもう来ていた。私より一駅近くだもんね。


ミニケーキセットで250円、ここはホントにリーズナブルなんだけど、それでもちょっとだけ気が咎めてしまう私はやっぱり貧乏性?

(ちなみに、氷見君におごってもらった普通のケーキセットでも300円なのだ。とってもお値打ちです。)


そして、ケーキを食べながら、3人でスマホを眺める。


「凄いとこだね、よくこんなとこ見つけたなー。

 整備して使いやすくしてるわけじゃなく、

 むしろ自然の中でのキャンプを楽しんで、って感じだねー。

 ・水道あり、

 ・トイレあり、

 ・シャワーなし、

 ・炊事場は無くてかまどだけ、

 電気はさすがに来てる・・・か。

 目玉はやっぱり、川辺に湧き出している温泉だね。

 滝ももちろんきれいだけど。」


「プロ仕様だな。

 アタシらで平気か?(笑)」


「大丈夫、お父さんいるから。」


「出たよっ、このファザコンめ~!(笑)」


「ふふっ(笑)」


「それにしても、水着で入れる温泉っていいな、

 この写真見ると、自分で水をせき止めて作る感じなんかね?」


「前作った人のを使わせてもらいましょ。(笑)

 この写真見ると、残ってるっぽいし。

 で、さ、・・・美沙ちゃん。


 安藤君も誘ったら?」


「へぁぇっ?」


「ぷっ。美沙、なんて声出してるの。(笑)」


「イヤ、だってさ・・・

 イイのかな?そういうのって。」


「お父さんが、『悪さしないように見張るから』って(笑)」


「イヤイヤイヤ、それはないって、いくらなんでも・・・」


「ん~?、『それ』って何を指してるのかな~、美沙ちゃん?

 私は、『悪さ』って言ったんですよ~」


「うっっ!!、このアタシが、梨桜に虐められるとはっ!!」


「あははっ! でたでた!!、S梨桜!!

 相変わらず、突然出て、切れがいい!!(笑)

 ・・・

 あっ! あたしも直樹誘っていいかな?」


「え?え?、なに紗奏、彼氏いんの?」


「ぷっ、ちがうよ。従兄。肉体労働にちょうどいいでしょ。

 大学生だから。


 美沙も会ったことあるはずだよ。」


「なーんだ、びっくりさせんなよなー、もう。(笑)」


(美沙ちゃん、従兄だからと言って、そんなに安心してはいけませんよ!)


「でも、さすがに大学生がうちらと一緒に遊ぶって言うのも、ないかもね・・・。」


「一応、聞いてみて。多いほうが楽しいし。

 それと、二人とも、ご両親も誘ってみて。

 ほら、娘を預けるのも心配かもしれないし。」


「あ、ゴメン、うちの両親は休日も返上して仕事してる。

 CM効果で死ぬほど忙しいって。(笑)」


「あ~~、このこの~~。」

私は紗奏をつっつく。


「そういえば、あのCM以来お前たち二人の再生回数が逆転してるぞ、梨桜ー、良いのかー?」


「美沙ちゃん!、しーーーっ!!」


「あっ!(笑)」


・・・そんなこんなで、紗奏のご両親は忙しく、代わりに思い人の直樹さんを、そして美沙ちゃんはご両親と安藤君を誘ってみると言う事になった。


・・・はて、これは二人ともイイ人がいて、私だけ取り残されてる的な・・・アレなのかな(笑)



いつもお立ち寄りくださり、ありがとうございます。


キャンプ場については架空ですので、ご承知おきくださいませ。

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