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無題

無題4

作者: にっくきニック

 夢を見ていたようだった。僕は気持ちの良い春の朝でその夢を思い返した。

 クリスマス。テーブルには大きなケーキがあったと思う。明るい部屋の中ではいかにもパーティという雰囲気があった。夢だからだろう、全体がぼやけて見え、そのかわり大きなケーキはくっきりとしていて印象的だった。

 そういえば、気が付くと家族がいた。お母さん、お父さん、妹だったと思う。周囲と同じく、姿形が、特に顔が、ぼかされていた。妹は何らかの踊りを踊っていたみたいだけれど、どんなものだったか(あるいはそんなことしてなかったかもしれないけれど)忘れた。

 みんな楽しそうだった。母はいつもより優しく、父は頬を赤らめていた。ああ、今日はクリスマス。そう、クリスマスだ。それは楽しいパーティーだ――。

 そこまで考えると気がついた。そういえば僕に家族なんていなかった。


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