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第四十二話 戦の終わり

急いで書いたため、描写が雑になってしまいました。すみません···そのうち書き直すかもしれません。

 

 上杉、畠山、神保の連合軍は逃げていった椎名勢を追いかけて勝興寺へと兵を進めた。


 椎名は一向一揆と合流したようで、勝興寺を中心に兵を配置している。


 こっちは瑞泉寺にも備えなくてはならない。なので軍を分け、神保と頼久と長実さんの軍を送った。


 他は勝興寺を囲むように配置する。


「今度は如何するおつもりで?」


 段蔵が俺に聞いてくる。


「ま、次も離間の計かな? 一向一揆の頭に和睦を申し出よう。越中の一部の土地を分け与えて、新たな寺を建ててもいいから椎名と手を切ってこっちにつくように」


 一向一揆は敵対し、弾圧しようとするから盛り上がるんだと思う。

 仲良くしましょが結局何より大事なのだよ!


「なるほど···では先に瑞泉寺の方に送った方がよろしいですな」


 そりゃそうだ。今勝興寺に使者を送っても椎名にバレちゃうし。


「では、神保と頼久殿に書状を送りましょう」


「義守さん。お願いします」


「はっ」


 義守さんに伝え、瑞泉寺攻めをしている頼久の元に行ってもらう。


 一方俺達は勝興寺を睨み続ける。定期的な小競り合いはあるものの、大規模な戦は未だ行われていない。


 尚且つ兵全員に疲れが溜まってきている。まぁこんだけ戦が長続きしてるし、急ピッチで作り上げた連合だし···

 でもまだだ。動くなら瑞泉寺の側の決着が着いてからだ。


 それから一週間後、頼久から返事が返ってきた。


 "無事話はついたので、これより瑞泉寺にいた一揆勢と共に、勝興寺攻めに合流する"


 おぉ! キタキタ!


 俺は清綱さんにこの事を報せ、他の陣営にも使いを送る。


「あとは勝興寺にいる神保勢と一向一揆勢ですな」


 そういえば越中一向一揆について何も知らなかったな···


 俺は段蔵に聞いてみた。


「越中の一向一揆は現在、本願寺第八法主蓮如の次男である蓮乗の子孫が瑞泉寺を、蓮乗の弟蓮誓の子孫が勝興寺をそれぞれ指揮しております···今は勝興寺の住持顕栄が全体の総指揮を採っているようですな」


 成る程···ってことはその顕栄さんと話をつけりゃいいのか。


 三日後、俺は戻ってきた頼久、長実さん、清綱さん、神保家当主長職さん、それから瑞泉寺住持顕清と畠山当主義綱さんなどそれぞれの軍の代表格が集まっての協議が行われた。


 こっちの代表は大将である清綱さんだ。俺は後ろで頼久と控えている。


「それでは始めますかな」


 全員が背筋を正し、清綱さんの方を向く。


「これより我らは勝興寺に籠る椎名勢を一掃する。そのためには勝興寺に共にいる住持顕栄殿を勝興寺から出さねばならん。顕清殿、協力をお願いしたい」


「私は何をすれば?」


「顕栄殿を説き伏せていただきたい。椎名を倒し、越中が神保の元に治まることこそ我らの願い。降っていただけるのなら、より早くこの戦は終わりましょう。勿論勝興寺、瑞泉寺の人々には何も致しませぬ」


「···分かりました」


「長職殿もそれでいいですかな?」


「無論。上杉畠山の方々の援助、ありがたく」


 そう言うと頭を下げる。


「義綱殿もよろしいですかな?」


「あぁ、勿論だ」


 清綱さんは頷き、ぐるりと全員の顔を見渡す。


「では、異論は無いということで···顕清殿、お頼みしますぞ。では策が成るまで全軍待機。顕栄殿と勝興寺の人々が寺を離れたら進軍し、椎名を倒す!」


「「「「「おう!!」」」」」


 全員が返事をし、それぞれの持ち場に向かう。


 こうして勝興寺攻めは進み、無事勝興寺の一向一揆勢は投降しこれらを保護。椎名の大将康胤は貞興兄によって討ち取られ、残存していた兵は投降したことで越中統一のための戦は連合軍の勝利で幕を閉じた。



瑞泉寺の住持顕清は実在する人物ではありません。オリジナルの人物です。このときの住持が誰かわからなかったためこうさせていただきました。

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