戻らない
あの日が最後
わかってる……
そんなのわかってる……
けれど探してしまう
あなたを面影
あぁまた……
そう呟いて
地面を見つめる
北風が吹いては
私の髪を靡かせる
どんなに歩いても
アスファルトだけが
私の瞳に映る
あぁ あなたに会いたい…
雨は泣き始めて
一向に止むことはない……
地面が徐々に侵されて
遂には全てを侵す
あなたへの想いで
私は溺れてしまう……
でも
海の底に
いくら沈んでいくようでも
いくら沈んでいこうとも
底なんてものはなくて……
あぁ
あぁ……
あなたはどこへ
どこへ行ってしまったのだろう……
会いたいよ……