始めての依頼人
「ぼっちの青春日記」4話目です。
読んで頂けるとありがたいです。
はあ〜今日も部活か。
自分で始めておいてなんだがもう辞めたい。まあ始めたのだから仕方がない、するとしますか。
そんなことを考えながら教室を出た。
廊下にはたくさんの生徒がいるが、俺には関係無い。みんなが楽しそうに話す中を引きずる様な足取りで歩き、目的の場所へと向かう。
扉の前に立って深呼吸をする。意を決して扉を開けるとそこには、やはり時ノ織がいた。
時ノ織は可哀想なものを見る目で優しい微笑みと共に言ってきた。
「あら、可哀想な人、来たのね。」
「おい、その呼び方はやめろ、俺には石清水と言う立派な名前がある。そう呼ぶのが嫌ならせめて現実を知ってしまった美しき少年と言え。」
「長いうえに自分のことを美しいだなんて、恥ずかしく無いの?私だったら恥ずかしくて穴があったらすぐに入っちゃうわよ。」
時ノ織は馬鹿にする様な笑顔で言ってきた。
「おおそうか、ならお前は落とし穴にでも入ってろ。そして、二度と上がってくるな。」
そして、訪れる沈黙。え、何で?俺何か悪い事言った?言ってないよねえ。じゃあこの沈黙はアレか、「お前程度への会話はこれ位でいいだろう。」的なアレか、ならあいつにこの俺様のスペックを教えてやる必要があるだろう。さあ聞くがいいこの俺様のスペックを!
そう考え、口から出した声は、無遠慮に開かれた扉の音によってかき消された。
「こーんにーちはー!」
そんな元気な挨拶をしながら部室に入って来たのは声からも分かる元気 いっぱいの美少女だった。
どうだったでしょうか。「ぼっちの青春日記」4話目、又読んで頂けるとありがたいです。
では、この辺で筆を置かせていただきます。