迷車両で行こう36
今回はうP主の少ない知識をもとに作られているので、現実と違うということが1000パーセント考えられますし、計画自体が存在したかどうかが微妙です。ですので、話の内容はあんまり信じないでください。
「どうも。皆さんお久しぶりです。0系新幹線です。」
「やぁ。皆さん、こんにちは。お姉ちゃんと再び登場の100系新幹線です。」
「さぁ、久しぶりに新幹線のお話なのかと思っている方も多いと思いますが、残念ながら、今日は新幹線のお話ではありません。今日は高速化に高速化を求めすぎた計画のお話です。」
「えっ。高速化に高速化を求めすぎた計画って。リニアじゃないの。」
「あっ。そうか。弟よ、それは君が知らなくても仕方がないことだ。だってこの計画は私たちしかいなかった時に持ちあがった計画で、実際に実験線まで作られて実験をしたのだけど、あらゆることが問題となって結局つくられなかっただけなんだからね。」
「へぇ。僕が知らない計画もあるんだ。」
「では、その計画についてちょっとだけ話していきましょう。」
0:新幹線が開業して数年。東京と新大阪の間を3時間で結んだ新幹線は飛行機とデットヒート。シェアを五分五分ぐらいにしたのだった。しかし、新幹線開業の年から赤字を出し続けている国鉄はこのままではいけないと思っていた。単純に新幹線の高速化を計ればいいのだけど、当時の技術力では私のモーターをパワーアップさせて、高速化しても、東海道新幹線の中にある急カーブでほとんど意味がなくなってしまう。そこを脱したいがために、国鉄は東京~大阪3時間の可能性からさらなるあり得ないことを言いだしたのだった。それが・・・「東京~大阪間14分の可能性」。数字と単位がおかしいと思うが・・・。まぁ、140分となってもまだまだ数字が少しだけおかしいことには変わりないか。
100:えっ。そんなに早く東京と大阪って結べるものなの。今計画されているリニアでも無理だよねぇ。リニアが開業しても東京と大阪の間は1時間になるだけだし・・・。うーん。いったいどうやって結ぶんだろう。
0:まぁ、それはもはや鉄道だなんて言えないわ。
100:それはそうだよねぇ・・・。超電導磁石じゃないとするとなんだ。うーん。いったい何を使うんだろう。飛行機に使っているジェットエンジンをつけても、そこまでの出力が発揮できるとは思えないし・・・。いっそのことロケットの発射の時に使ってるロケットエンジンぐらいを載せないと・・・。
0:せ、い、か、い、だ。
100:えっ。
0:そう答えはロケットエンジン。ロケットエンジンを胴体の後ろに2基取り付けて、発車させちゃえば、早くなるんじゃね。他にも、地下トンネルにしちゃえば、騒音を気にすることがない。さらに、地下トンネル内を真空状態にしちゃえば、空気抵抗を気にする必要もなくなる。こういうことを考えて、14分以内で東京と大阪を結んでしまおうと考えた。
100:でも、止まるときはどうするんだよ。そんなスピードでトンネルの中を疾走していたら、名古屋からの減速でも間に合わないよねぇ。
0:何のことはない。止める方法は水。まさかのブレーキも胴体に装備するつもりはなかったのだ。
100:いろんなことがムチャクチャだ。それは止めるたびに胴体が大破しそうだな。
0:当然、どういうことが起こるのか。模型を使って実験もした。そしたら、地下トンネルを模して、作られた実験線は、模型が通るとすぐさま破壊。まったく使い物にならなくなった。しかし、それでもあきらめなかったプロジェクトチームはまたも同じような実験線を作り、再び実験。今度の実験では乗客が中でどうなるのかということも含めて、カエルも乗せたわ。
100:で、結果は・・・。
0:こんなに上手に焼けました。
100:何のことはねぇじゃねぇか。カエルがかわいそうだな。
0:そうだな。でも、彼らのおかげで、ついにプロジェクトチームは「あっ。こんなの作ったら、毎回毎回乗客が全員焼死するな」ということに気付いた。
100:気付くのが遅いじゃねぇか。
0:まだまだ。走っていなかったから、よかったんじゃない。それに、乗客が全員焼死する以外にも「トンネルをつくるのだけでお金が伊達にならない」、「トンネルの中を真空にするから、もしトンネル内で止まってしまったら最悪」、「実験したときに軌道が破壊されたけど、本物でトンネルが落盤する危険性大」、「止める方法が水しかないんだけど、水だけで止まれるかが不安」、さらに、「止めるときに使った水がトンネルの中に出ていくと思うから、トンネルの中が水浸しになる」。そして、「乗客の安全を完ぺきに無視している」。以上の理由から、この計画はなくなったわ。
新幹線車両全員が声をそろえて、
「そんなこと。当たり前だのクラッカー。」
「だから、リニアを作っているんですね。」
「まぁ、そんなところかなぁ・・・。」
「ていうか。これって鉄道の一員にいれちゃっていいんですか。」
「うーん。多分乗物というタグに入れてしまったらダメね。」
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