とりあえず帰ろうか、うんそうしよう
「あぁぁ……」
机に突っ伏して、大きく溜め息を着く
隣ではレイカが、スクールバックの中に教科書やノートを
しまっている
「………」
「…七石…進…」
「うおっ!?」
いきなり名前を呼ばれ、バッと顔を上げる
隣の少女が、こちらを見ていた
「…あー…その……君は…あの時の…?」
「…あぁ、また会ったな、これから、宜しく頼むぞ?」
そう言ってこちらに微笑みかけた
「…あー…ぁぁ…」
とりあえず頷くと、バックを背負って、
教室から出た
早く帰って、まずは落ち着こう、そう思って、
帰ろうとすると
「おい七石!」
クラスの男子数人が、俺の前に立つ
「何時からあんな可愛い子と知り合ったんだ?」
「なんだよーあんなに仲よさそうにさー」
あーくそ、うざい、とりあえず面倒だから、
適当な事言ってやり過ごそう
「あの子とははじm」
「おーい、進ー」
教室からレイカが出てきて、俺の肩をとんとんと叩いた
「へ?」
「一緖に帰ろう、話したい事も色々あるしな」
「ば……今それを言ったら…!」
「なぁなぁいぃしぃぃぃ…!」
男子のみなさんが大変お怒りの様です
とりあえず今やるべき事…それは………
「逃げるぞ!」
「?、あぁ」
レイカの腕を掴むと、全速力で走りだす
「待てぇぇぇぇぇ!!」
「七石ィ!どこいったぁ!こるぁぁぁぁっ!」
…ばたばたと足音が遠ざかっていく、
どうやら巻いた様だ、電柱の影で、その場に座り込み呼吸を整える
「なんであんなに皆は怒っているんだ?」
「あぁ…君は知らなくて良い事だから…
気にしないでくれ…」
とりあえず、電柱の影から、誰も居ないのを確認する、
声も聞こえない、今のうちにさっさと行こう
「…えーと……レイカ…さんだっけ?」
「さんは付けなくて良い、気軽に、レイカと呼んでくれ」
「いや…それだと色々まずいから……」
「?…そうか…分かった…」
ここら辺は、大きな川が流れている、
夕日が川に姿を映して、川が橙色に染まっている
ふと、なんとなく河原の方へ足を運ぶ
「……」
適当に石ころを拾って、思いっきり川に投げる
ぽちゃん、ばしゃ
俺の投げた石は、一回だけ水面で跳ねて落ちた
「っ……」
「………」
ふと、レイカがこちらに歩いてくる、
レイカも足元の石ころを適当に拾うと、
思いっきり川にぶん投げた
レイカの投げた石は、水面を連続で跳ねていき、
とうとう向こう岸まで辿り着いてしまった
「な……」
レイカが小さくガッツポーズをする、
嬉しそうに笑う彼女の顔に、少しながらドキッとしてしまった
「………ん、どうかしたのか?」
「えっ…あ、いや…」
いかん、何時の間にか見つめてしまっていた様だ、
こちらを見て首を傾げるレイカから、
慌てて目を逸らす
「…ここに来た理由は、色々とあってな…」
「ん……そっか」
暫く無言の時間が続いた、川のせせらぎの音だけが、
耳に入ってくる
「………」
「…さっ、帰ろう?」
沈黙を破ったのは、レイカだった、
首を傾げてこちらを見ていた
あの後、俺の家の前でレイカと別れて、俺はレイカの後ろ姿を見つめていた、
…今日は、色々とあった、早く家に入ろう
「ただいま~…」
一日は、まだ終わっちゃいない、
まさか、こんな事になるとは、この時は思ってもなかったよ