文車妖妃(ふぐるまようき)(占)
「祐士」
師の「礼徳」が、風間祐士を見下ろして優しく微笑んだ。師と言っても礼徳はまだ28歳だ。長いストレートの白髪を緩めに麻の紐で束ね、常に静かに微笑んでいる。
まだ弟子になって間もない17歳の風間は、床に四つん這いになり、涙で頬を濡らしながら唇を噛みしめている。風間は今、過去の苦しみを祓う修行に耐えている。
「祓うは、消すことに非ず。救うこと也。」
風間は嗚咽を漏らしながら、黙って礼徳を睨みつけるようにして見つめた。
礼徳は優しく言った。
「苦しみを与えたものを赦さない限り、お前に救いは訪れないぞ。」
「赦すなんてできません!」
風間はそう言いながら、再び涙が溢れだすのを抑えきれなくなった。
「…親、消されて…誰が赦せるって言うんですか!!」
「祐士」
「僕が師匠の所に来たのは、親の仇を討つためです!赦すためじゃない!!」
「祐士、聞け。」
礼徳は風間の傍にしゃがんだ。
「憎しみだけで、悪魔は祓えん。逆に悪魔を増長させることになってしまう。」
「……」
「悪魔が恐れるのは、赦しの心を持つ者だ。それはわかるか?」
「…でも…できない…」
風間は泣きながら言った。礼徳は悲しげな顔になった。
「できなくても、わかるか?」
「…わかります。」
「わかれば良い。できなくても。…お前の時間はまだまだある。」
礼徳はそう言って、風間の背をとんとんと優しく叩いた。
「今日はもう終わろう。茜のご飯食べに行こう。今日はお前の好きな…」
……
風間は、急に目を覚ました。そしてしばらくぼんやりと天井を見た。
「師匠…」
風間はいつの間にか濡れていた頬を手で拭った。
「奥さんのご飯、なんだったんだろう?…あの後何食べたっけな…。」
そこかいっ!…と、浅野がいたら突っ込んでいそうだが…。
風間は体を起こした。そして目をこすった。
「祓うは消すことに非ず。救うこと也。」
風間はそう呟いて「うん」とうなずいた。
「そして赦すこと也。」
風間はそう確かめるように呟いた。
……
風間はスクランブル交差点を歩いていた。日曜日でもないのに、秋葉原はいつも人が多い。
何度も人にぶつかりそうになりながら、風間は人の波をぬって歩いている。
「田舎もんに、人ごみは辛いなー…」
交差点を過ぎてから、風間は思わずそう呟いた。
「あー…田舎に帰りたい…」
風間はそう言い、空を見上げた。そしてぎくりとしたように顔を強張らせた。
真紅の生地に大きな椿が散りばめられた着物を着た女性が、両手を広げて宙に浮いている。
着物は風になびき、長い黒髪が散るように広がっていた。
(悪魔というより、鬼女…文車妖妃か…)
風間はそう思うと、頭を掻いた。
文車妖妃とは、文章の妖怪である。特に恋文などに込められた女性の情念が形になって現れることが多い。
(質悪いんだー…この手の悪魔というか、妖怪というか…。)
風間はそう思うと、妖妃に背を向けて歩き出した。
「こらーっ!」
その声に、風間は肩をすくめて立ち止まった。
「無視をするな、無視をっ!!」
妖妃が叫んでいる。もちろん一般人には聞こえていない。
風間がため息をつくと、妖妃は風間の前にひらりと降りた。
珍しくかなり美しい妖妃だ。だが若くはない。
風間はさり気なく路地に入りこんだ。
妖妃は、ひらりひらりと嬉しそうに、風間の後をつけながら言った。
「人が美しく登場したというのに…」
「俺、年増には興味ないんだよ。」
「年増いうな!」
「じゃあなんていうんだよ。」
「熟女」
「……」
風間はあきれたようなため息をついた。そして路地の奥の方に入ってから、風間は振り返って言った。
「で、なんの用だよ。祓って欲しいのか?」
「やだっ!」
妖妃が首を振った。風間は苦笑しながら言った。
「じゃ、なんだよ!」
「助けてほしいんだよ。」
「何を。」
「恋の手助け。」
「やだっ!」
風間が言い返した。
「そういうの俺、関わりたくないんだよ。お前が絡んでるってことは、かなりドロドロな状態だろうしな。」
「そこをなんとか。」
風間はため息をついて言った。
「じゃぁ、占い部屋まで来い。その文の主のこと占ってやるから。」
「でも金ないもん。」
「お前から取らないよ。ついて来い。」
「やった!」
妖妃はひらりと風間の肩に乗った。風間は苦笑しながら、部屋に向かって歩き出した。
……
「うわぁ…ドロドロもドロドロだなこりゃ…」
風間は妖妃から差し出された巻物を読みながら言った。その巻物には、ある女性の日記が転記されている。
「なんとかしてやりたくてさ。」
妖妃がため息をつきながら言った。
「しかし…相手の男はもう…ええと、いつだっけ?…ああ…今週の土曜日に結婚式なんだろう?それをぶち壊すのは至難の業だぞ。」
「だから…手を貸してくれって…」
「絶対にやだ!」
風間は巻物を妖妃に返しながら言った。
「とりあえずは、その男と文の主の状況を見てやる。」
「うん!」
妖妃は目を輝かせて、風間がカットしているカードを見ている。風間はまとめたカードをさっと横に広げて「お前が混ぜろ」と言った。
妖妃は不思議そうな目で風間を見た。
「こう…左手で左回りにカードを混ぜるんだ。その文の主のことを思いながら、よく混ざるようにしろよ。」
「うん!」
妖妃は嬉しそうに左手を出すと、カードをシャッフルし始めた。
(心根は優しい奴なんだけどなぁ…。)
風間はその妖妃を見つめながら思った。
(キレた時がやばいんだよな…。)
妖妃は「終わった!」と言って手を離した。
風間はカードをまとめると「どっちの向きにする?」と言った。
「ひっくり返して!」
「ん。」
風間はカードを逆さにして、スプレッドし始めた。そして上から7枚目のカードをテーブルに置いた。
7枚のカードを使う「ヘキサグラムスプレッド」である。
1(過去)剣キング 逆
2(現在)棒6 逆
3(近い将来)聖杯4 正
4(対応策)聖杯6 正
5(周囲)世界 正
6(願望)聖杯クイーン正
7(未来)金貨1 逆
「あきらめろ。」
スプレッドを見た途端、風間がそう言った。
「ええーーっ!?」
妖妃は机にしがみつくようにして叫んだ。風間は小さく首を振ってから言った。
「お前の主人…結構エゴが強い奴で、思い込みが激しすぎる。どうも向こうの事はどうでもいいから、自分が幸せになりたいって奴だ。結果から言うと、この最後のカードが逆になってるだろ?」
「…わちには逆じゃないよ。」
「俺から逆なんだよ!要するにな、今からじたばたしたって「無駄だ」という意味のカードなんだ。」
「……」
もちろん、本人が占いに来た場合はこんな言い方はしない。だが「これから新しい出会いがありますよ。」とかなんとか言って、諦めさせるしかないような結果であった。
「うーん…わかった…」
妖妃のその言葉に、風間は思わず「えっ?」と言った。妖妃がこんなにしおらしくなるなんてことはない。
「わかったよ。わちもあきらめる。」
「お…おお、そうしろ。今度はラブラブの文見つけろよ。」
「うん。ありがとな。」
「いや…」
妖妃は寂しそうに肩を落として、ひらひらと浮かびながら部屋を出て行った。
風間は何か胸につかえるものがあったが、それが何なのかその時はわからなかった。
……
翌日-
「へえー!結婚式で歌うんですか!」
風間は、浅野俊介のマンションでそう声を上げた。北条圭一がにこにことして「ええ」と答えた。ソファーに隣同士に座って、圭一の淹れたコーヒーを飲んでいる。向かいのソファーには、浅野が2人の話を聞きながらコーヒーを飲んでいた。
風間は(結婚式の話が多いな…)と思いながら、圭一に尋ねた。
「圭一さんのお知り合いですか?」
「いえ。仕事ですよ。」
「えっ!?…圭一さんみたいな売れっ子アイドルが、そんなことするんですか!?」
風間が驚いてそう言うと、浅野が「うちの事務所はそういうのが売りだからな」と笑いながら言った。
「売り?」
「ええ。浅野さんだって、小さなスーパーでも商店街でも、依頼があればマジックショーに行きますよ。」
「へえー!」
圭一のその言葉に、風間が驚いて声を上げた。浅野がコーヒーをひと口飲んでから言った。
「俺はどっちかっていうと、そういう方が好きだけどな。目の真ん前でおばちゃんとか子どもたちが驚いてくれたりすると、すごく嬉しくなる。」
「僕は苦手なんですよ…。」
圭一はそう言って苦笑した。風間が驚いた目で圭一を見た。
「苦手?」
「ええ。だって本当に目の前にお客様がいるし、直前に発声練習もできないから、ぶっつけ本番のようなものなんですよ。声が出なかったらどうしようっていつもドキドキしながら歌っています。」
「なるほど…。アイドルって華やかなように見えて、いろいろと大変なんですね。」
風間がそう言うと、圭一が苦笑するようにして笑った。風間は何気なく尋ねた。
「結婚式はいつなんですか?」
「今度の土曜日です。」
「えっ!?」
風間は思わず声を上げた。文車妖妃の話を思い出したのだ。圭一が不思議そうな表情をした。
「?どうしたんですか?」
「あっいえ。僕も聞きに行きたいなって思ってたんですけど…無理みたい。」
風間のその言葉に、圭一が笑って言った。
「じゃぁ、練習もありますし、今、歌いましょうか?」
「えっ!?うわっ!やった!」
風間がそう飛び上がらんばかりに喜ぶと、圭一は照れくさそうに笑いながら立ち上がった。
「いいねぇ。美味しいコーヒーを飲みながら、圭一君の歌…最高だ。」
浅野が嬉しそうに言った。風間もうなずいた。
(…まさか…同じ結婚式じゃないだろうな…)
風間は、かばんからCDを取り出す圭一を見ながら思った。
……
夜-
風間は自宅で、大アルカナのカードをスプレッドしていた。
文車妖妃の事が気になって仕方がないのである。何か悪い予感がする。
「東南東…おいおいー…」
風間は12番目に置いた「悪魔」のカードを見て、眉をしかめた。
「ホロスコープスプレッド」で、文車妖妃の言っていた、結婚式が行われる会場の方角を占っていたのだ。
「…圭一君の言ってたホテルだ…恐らく。」
風間は、ほぼ間違いないと思った。
「あいつが動くかどうか…」
そう思いながら、最後のカードを中央に置いた。
「!!」
風間はそのカードを見て目を見開いた。
「力…逆位置…!」
風間は(やっぱりやる気だ…)と唇を噛んだ。
……
土曜日-
圭一は、ホテルの結婚式場のドアの前にいた。そして緊張を逃すために、ふーっと息を吐いた。傍にいるホテルの従業員が「大丈夫ですか?」と言った。
「ありがとうございます。なかなか慣れなくて」
圭一がそういうと、従業員が笑った。その時、漏れていた司会者の声がひときわ大きくなった。
「ではここでサプライズゲストをお呼びしましょう。新郎様のご友人からのプレゼントです。どうぞ!」
従業員がドアを開いて、中を手で指した。
圭一が中へ入って一礼すると、女性達の悲鳴と、どよめきが起こった。
従業員はそっとドアを閉じた。
……
独りの女性が緊張気味に、エレベーターから出てきた。正装している。
そして、圭一が入って行った式場の前まで来た。従業員が慌てて、その女性に駆け寄った。
「こちらのゲストの方でらっしゃいますか?」
「はい。遅れちゃって…。」
「すいません。お名前を。」
「石田です。」
「石田様ですね。お席を確認します。お待ちいただけますか?」
従業員がそう言ったとたん、女性は人間とは思えないような力で従業員を突き飛ばした。従業員は壁に頭を打ちつけ倒れた。
女性の目が赤く光り、ドアを開けようとした。
「文車妖妃!」
風間が、隠れていた階段ホールから飛び出して叫んだ。
女性は振り返り、風間に手をかざした。風間は飛ばされ、床に打ちつけられた。
すると、中から圭一の歌が響き渡った。女性は固まったように動かなくなった。
風間は痛みをこらえながら身体を起こし、両腕を伸ばした。
「祓い陣!」
風間はそのまま両手を広げた。
「やめて…」
陣が広がるのを見て、女性が声を震わせながら言った。
「やめて欲しいなら、その人を解放しろ!」
風間が叫んだ。圭一の歌が終わるまでに、妖妃をなんとかしなければならない。
「いいか!今彼女にさせようとしていることは、彼女に一生恥をかかせ、後悔させることだ!そんなことをさせたところで、相手の気持ちは揺らがない!祓って欲しくなければ、彼女を解放しろ!」
「いやだ!この人は毎晩毎晩泣いていたんだもん!二股かけられて捨てられて、それでも好きで、泣いてたんだもん!」
「だけどこのやり方は間違ってる!人の幸せを奪うと、いつか自分になんらかの不幸が襲うんだ!つまりお前が今やらせようとしていることは、その人を不幸にするのと同じことになる!」
「……」
「とにかく彼女から離れろ!でないと…」
風間は額に人差し指を当てて言った。
「消滅の渦!」
妖妃は息を呑んだ。
「わちを消すのか?」
「どうするんだ!」
風間が叫んだ。圭一の歌が最後のサビに入っている。
「どうするんだ!妖妃!」
女性が突然その場に倒れ、妖妃が姿を現した。
風間がほっとしたように、額から人差し指を離した。
圭一の歌が終わった。拍手の音がしている。
すると妖妃が、目を吊り上がらせ叫んだ。
「奴を殺す!」
「!!」
風間が再び額に指を当てたが、妖妃はドアを抜けて中へ入った。
「しまった!!」
中から悲鳴が上がった。風間はドアを引き、中へ入った。
新郎が椅子に座ったまま、がくりと首を後ろに垂れていた。
その首を妖妃が両手で絞めている姿が見えた。だが、その妖妃の姿はもちろん風間にしか見えていない。
皆、急に新郎が首を後ろに垂れ、体を痙攣させたことに驚いている。
「消滅の渦!」
風間が、再び額に人差し指を当てて叫んだ。陣は渦を巻きながら、妖妃の上に移動した。
圭一だけが風間に驚いた顔を向けた。
「礼徳の名の元に祓え!」
妖妃は悲鳴とともに、渦に吸い込まれた。
……
圭一は気を失っている新郎の頭を起こし、背中から抱きかかえるようにして胴に両腕を回した。そして、気合いの声とともに新郎の胴を締めた。
「!」
新郎が目を覚ました。目が血走っている。
「大丈夫ですか?」
圭一が声をかけた。側にはホテルの従業員達も心配そうに見ている。
圭一はふとドアの方を見た。ドアは閉じられ風間の姿もない。
「あいつが…あいつが…俺の首締めようと…」
そううわごとのように呟く新郎を、新婦が不安そうに見ている。
「夢を見られたんです。大丈夫ですよ。」
圭一はそう言ったが、新郎の首には、縄で締められたような痕がくっきりと残っていた。
……
翌日-
「祓うは消すことに非ず。救うこと也…」
風間はそう呟きながら、歩行者天国で賑わうスクランブル交差点を歩いていた。
その肩には、文車妖妃が嬉しそうに乗っている。
「中途半端な陣ですましてくれるなんて、わちのこと好きなんだろ?風間」
妖妃のその言葉に、風間は苦笑しながら答えた。
「年増は嫌いだって。」
「年増じゃなくて熟女!」
「年増は年増」
「呪い殺されたい?」
「若い子にならね。」
「~~~~~」
実は、風間の「消滅」の陣は完成していなかった。風間はそれをわかっていて妖妃に使った。脅しの意味もあったが、妖妃は結局ホテルの屋上に吹き飛ばされただけですんだのだ。
妖妃は急に思い出したように言った。
「あの時…人を不幸にしたら、自分に返ってくるって言ってたけどほんとか?」
風間は頷いて言った。
「『知って起こした災いは、返って我が身に降りかかる。』…師匠の教えだ。」
「じゃあ、あの男にも不幸は返るのか?」
「確かに二股かけて振ったとなれば、相手を傷つけることをわかってたんだから、知って起こしたことになるな。…返るんじゃないか?」
「いつ?」
「さあねぇ…。本人が忘れた頃かもしれないし、すぐかもしれないし…」
「ふーん。」
妖妃は「まあいいか」と明るく言った。風間があきれたように言った。
「よくないだろう。従業員が気を失っているうちに、お前の主をなんとかエレベーターに乗せて逃がしたけど、結局、暴行罪で警察に呼び出されたって聞いたぞ。どうすんだよ。」
「示談で済んだってさ。なんか相手の男が従業員に、代わりに慰謝料払ったとかで。」
「へえー。」
ちゃんと責任とったじゃないか…と風間は思った。それなら不幸が返ることはないだろうと思ったが、妖妃には言わなかった。
風間は、妖妃を見上げて言った。
「で、いつまで人の肩に乗ってるんだよ。」
「いつまでも。」
「ばーか。」
風間が笑いながら言い、前を向いた。
「俺、これから占いの仕事なの!ほら、どいたどいた!」
「見てたらだめ?」
「だめっ!向こうに悪魔がついてたらどうするんだよ!ややこしくなるだろうが!」
「…ちぇっ…わかったよ。」
妖妃はそうつまらなそうに言うと、姿を消した。
風間は苦笑しながら肩を回すと、鼻歌を歌いながら占い部屋に向かって歩いた。
(終)
……
カード「力」逆位置の意味
「力の乱用」「空回り」
女性がライオンを手なずけている絵柄である。
正位置の場合は、「勇気」「成功」「解決」となる。
では、新人占い師「風間祐士」が、今回の占いについてご説明をいたしましょう!(いらない人は読み飛ばしてね。)
「ヘキサグラムスプレッド」と「ホロスコープスプレッド」が出ましたが、今回は「ホロスコープスプレッド」の方のお話をします。
「ホロスコープスプレッド」は、方角を占うのに適した占いです。例えば、旅行にはどこに行くのがいいのかとか、引越し先はどこがいいかなどに使えます。方角を占うだけなので、大アルカナ22枚だけで大丈夫です。
まず、時計でいう「9時」の位置にシャッフルしたカードの1枚目を置き、そのまま時計とは反対周りに円を描くように12枚カードを並べ、最後の13枚目を中央に置きます。
1枚目は「東」となり、2枚目は「東北東」3枚目が「北北東」4枚目(6時の位置)が「北」となり、その順番で、3時の位置(7枚目)が「西」、12時の位置(10枚目)が「南」となります。
忘れてはならないのが、スプレッドする前に回答のカードを決めておかねばなりません。僕は「悪魔」を選びました。その「悪魔」のカードが12番目(時計でいう10時)に出たので、「東南東」だとなったわけです。
もし出なかった場合は、出るまでやり直しができます。そして、最後の13枚目のカードを中央に置くのですが、これは、回答カードが出た方角で、占ったことがどうなるかという結果のカードとなります。今回は「力」の逆位置でしたね。「力の乱用」…ということは、文車妖妃が何かをしでかす…という意味を表した訳です。
…さて、今回の文車妖妃のお話…ぞっとした男性の方、いらっしゃるんじゃないでしょうか?(笑)知って女性を泣かすような事をしていませんか?例えば浮気とか不倫とか…。もし心当たりがあるようでしたら「文車妖妃」があなたの後ろにいるかもしれませんよ。どうかご用心を(にやり)。
では、また次回にお会いしましょう!