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悪魔を占う(占)

駆け出しタロット占い師の風間 祐士ゆうじは、スプレッド(=定位置に並べること)したタロットカードを前にして、向かいに座っているサラリーマンの男性に言った。


「…こりゃ、彼女との関係は危ういですね…」

「えっ…どんな風に?」

「あなたに大きく環境が変わるようなことが近いうちにあります。」

「例えば?」

「転勤とか…」

「転勤!?」


男性が声を上げた。風間は慌てて言い直した。


「いえ、例えばです。昇格とかもあり得…」

「転勤いいですね!」

「は?」

「彼女と別れる理由ができる!」

「……」

「ありがとうございます!」


男性が立ち上がりながら言った。

風間は「いえ…」と言うと、男性は占い料を余分に払って、嬉しそうに帰って行った。


「別れたかったのかよ」


風間は苦笑して、呟いた。


……


風間は最近タロット占い師を始めたところだ。完全な独学で正直カードの読み方も危うい。それでも病んでいる人は多いらしく、ビルの1室で占いの営業を始めたとたん、お客(?)が結構入った。

風間は新聞広告に「新人で当たるかどうかはわかりません」と正直に書き、占い料は500円(通常の半額くらい)にした。それが逆に宣伝文句のようになったのかもしれない。

冷やかしも多いが、6人中4人は「当たってる!」と喜んでもらえるので、確率はいい方なようだ。


風間はもちろん、この占いで生計を立てるつもりはない。実は、本業は「悪魔祓い」(=エクソシスト)なのである。

だが、それを言うと何故か怖がられるので表には出していなかった。(いいことをしてるのに…)

タロット占い師を始めたのは、病んでいる人を呼び寄せるため…つまり、悪魔がついている人を効率よく探すためである。

以前はよく、人ごみの中を歩き回ったりもしたのだが、案外悪魔がついている人というのはいないものである。

疲れるだけなので、何か効率よく探し出すにはどうすればいいか考えた挙句、タロット占い師という選択になった。

風間自身は、先を見る才能はない。正直、タロット占い師には向いていないと言えるが、他に思いつかなかった。(風水とか占星術師とかいろいろあるにもかかわらず…である。)

しかし6人中4人の的中率なら、タロットカードとは相性がいいように感じていた。


……


風間は、ビルの一室でタロットカードの本を読んでいた。

もう夕方になるが、朝に1人来ただけで、その後は全く来ていない。


「あー…もう今日は閉めようかなー!」


風間がそう言って両手を上げた時、突然ノックの音もなくドアが開いた。

風間は驚いて手を下ろした。


入ってきたのは、顔に何かペインティングをしたような男だった。

目は紅く、両頬に長短2本ずつ傷がある。


「!!」


風間は一瞬わからなかった。わからないままの方が良かったかもしれない…と次の瞬間思った。


(…こいつ…本物の悪魔だ!…それも、かなりの力を持ってる…)


風間はごくりと唾を飲み込んでから、愛想笑いを浮かべて気付かないふりをした。


「いらっしゃいませ。どうぞ、お座り下さい。」


その悪魔はこくりとうなずくと、言われるまま椅子に座った。


「あ、あの…今日は…どのような…」

「俺のこの先を占って欲しい。」

「…この先…ですか…。近い未来なら占えますが…」

「それでいい。」


悪魔はそう言うと、上着のポケットに手を突っ込んで、500円玉を取り出し机に置いた。


「!!」

「これでいいのか?」

「えっ!…ええ、いいですよ。でも後でも構いませんが。」

「今、払っておく。」

「あ、ありがとうございます。」


風間はその500円玉に手を乗せ、机にすべらせて自分の傍に置いた。

その時、胸のポケットで何かが動いたのを感じた。


「!?」


風間はふと胸のポケットに指を入れ、中の物を取り出した。


「…あれ?どうしてこんなところにカードが…」


風間はそう呟いて、思わず取り出した物を机の中央に置いた。


老人がランプを持っている絵柄のカード「隠者」だった。風間から見て正位置アップライトにある。

悪魔はじっとそのカードを見て言った。


「これがどうした?」

「あ…いえ…。…どうもあなたは、慈悲深い人のようですね。」


風間はそのカードを思わず読んで言った。悪魔に慈悲深い人などいるわけはないのだが、つい口に出た。

悪魔も目を見開いて「隠者」のカードを見つめている。


「それもデリケートなところもおありだ。ただ、やるべきことはきっちりやらなくちゃ気が済まない…そんな性格のようです。」

「…俺には…わからん。」


悪魔はそう呟くように言った。少し顔が紅潮しているように感じた。照れているのかもしれない…と風間は思った。


「すいませんでした。じゃ、占いを始めましょう。」


風間は急に気が楽になり、隠者のカードを混ぜた大アルカナの22枚だけをカット(カードの束を3つに分けて、またまとめる作業)した。

タロットカードは、絵札の大アルカナ22枚と、数札と絵札が合わさっている小アルカナ56枚、合計78枚で占うものだが、近況を占うだけなら、大アルカナだけで十分と風間は思った。

そして、カットしたカードを机の中央に広げた。


「どうぞ、ご自身で混ぜて下さい。左手でカードの上に手を乗せて…こう…左回りに回すようにして…」


悪魔はうなずくと、風間の手の動きを見ながらカードに手を乗せ、左手でカードを混ぜた。風間が微笑みながら言った。


「気持ちを込めて下さいね。いいことがありますようにって。」

「…ん…」


風間は、この悪魔が素直に自分に従っていることに嬉しさを感じた。

正直、風間にとって悪魔は敵だ。ずっと悪魔を憎んで生きてきた。それは子ども時代の経験からなのだが…その話は後に譲るとしよう。

だが、今目の前にいる悪魔は敵だということを感じさせなかった。しかし、かなり地位の高い悪魔だということはわかる。


「…これでいい。」


悪魔が、カードから手を離して言った。


「そうですか。では3枚だけで占いますので、この中から3枚選んで下さい。」

「…混ぜた意味は何かあるのか?」

「えーーっと…」


風間は鋭い突っ込みに少し困った。


「まぁ…一応。」

「そうか。」


悪魔はそれ以上突っ込んでこなかった。慎重深くカードを見つめると、1枚1枚を選びだした。


「あ、表には向けないでくださいね。裏向けのまま。」


風間がそう言うと、悪魔はうなずいて3枚目を選び、他の2枚に並べて置いた。


「ありがとうございます。」


風間はそう言うと、残りのカードをまとめ、自分の右に置いた。

そして、悪魔が選んだ3枚のカードを自分の方へ引き寄せ、反転させた。そして、1枚ずつ横に並べた。


「あなたが1番に選んだカードはこれです。」


風間はそう言うと、左端のカードを表に向けた。


「月」だ。それも正位置アップライトである。このカードは逆位置リバースの方が意味がいい。


「敵が多いようですね。」


悪魔は、カードを見たまま目を見開いた。


「孤立されているのを感じますが、これはあなたが悪いんじゃない。んー…次のカードを見てみましょう。」


風間は2枚目のカードを開いた。そして「おお!」と言って目を見開いた。


「恋人」のカードだった。これも正位置である。実際に恋人がいるという意味でもあるが、相手が相手なので風間は言い換えた。


「いいパートナーがいらっしゃるようです。すいません。孤立してるなんて言って…。」


風間はそう言って頭を掻いた。悪魔は目を見開いて、恋人のカードを見つめている。思うところがあるようだ。


「そして、最後のカード…これが未来を表します。」


風間はそう言って、3枚目のカードを開いた。


「…戦車…アップライト…」


風間はそう呟くように言い、眉をしかめた。

悪魔が風間の顔を見た。風間は「大丈夫ですよ。」と微笑んで、悪魔を見た。


「今、あなたはあらゆる意味で戦いの最中にいますね。それもかなりの緊張状態だ。ですが、今はこちらに有利に進んでいます。いいパートナーの方もいらっしゃるようですし、どんな戦いにも打ち勝てる勢いがあります。1つだけ悪いことがあるとすれば…この戦いは、しばらく終わりそうにないということです。」


悪魔はうなずいた。そして、風間に向いて「dankeダンケ」と言った。ドイツ語で「ありがとう」という意味であることは、風間も知っている。


(待てよ…。ドイツ語を話す悪魔って…)


風間はそう思ってから、突然驚きのあまり立ち上がった。


「ザリアベルっ!!」


悪魔はそう叫んだ風間に驚くこともなく、にやりと笑った。…本人は微笑んだだけのつもりかもしれないが…。風間は動揺を隠せないまま言った。


「なっなんで、ザリアベルがここにっ!?」

「この顔を見て気付かないお前もお前だ。それで本当にExorzistエクソルティスト(=悪魔祓いか)?」

「どぅわ…どぅわってっ!」


…風間本人は「だって」と言っているつもりでいる。かなり動揺している。


「どぅわって、くぉっくぉっんな…とっところに…来るっ…来るわけが…」

「あるさ。」

「なっなにしに来たんですかっ!?おっ俺を消しにっ!?」


風間は後ろの壁に背中を押しつけながら言った。正直、風間が戦える相手じゃない。何しろ相手は「神をも殺せる」大悪魔ザリアベルなのだ。

ザリアベルがにやにやしたまま言った。


「そんなことはしない。新人のWahrsagerヴァールザーガー(占い師)の割に当たると聞いて来てみたんだ。」

「はっ!?じゃ、本気で占ってもらいに?」

「ん。私にもアルシェにも予知能力はないからな。」

「アルシェって…?」

「お前が今言っていた俺のパートナーだ。一応天使だがな。お前の占いはなかなか当たっていると思う。俺の戦いがしばらく続くと言うことも自分でわかってはいたが、お前に占ってもらって覚悟ができた。ありがとう。」


悪魔ザリアベルはそうにやついた(微笑んだ?)まま言うと、立ち上がった。


「今度はアルシェが来るかもしれん。占ってやってくれ。」

「えええ?」


ザリアベルは動揺している風間に踵を返し、ドアを開いて出て行った。

風間はしばらく動けなかった。


「…無理だし…絶対に無理だしっ!」


風間はそう独り呟いた。


……


風間は部屋のドアを閉じ鍵を閉めると、憔悴しきった様子で階段を下りた。


(ザリアベルだよー…ザリアベルが来たよー…)


そう心の中で何度も呟きながら、風間はビルの外へ出た。そして深呼吸した。


「あー…排気ガスがうまい。」


風間はそう言うと、自分のアパートに向かって歩き出した。


(なんか、飲みたい気分だなぁ。)


風間はそう思った。ザリアベルに会ったのに、ちゃんと生きていることを喜びたかった。


(飲みに行くかー。前の悪魔祓いの報酬もいっぱい残ってるし。)


風間はそう思いなおすと、繁華街に足を向けた。


……


風間がどの店に入ろうか迷っていると、通り過ぎた狭い路地から、女性のヒステリックな声が聞こえた。

風間がバックしてその路地を覗くと、路地の出口の辺りで、年配の女性が若い女性を怒っている様子が見えた。

…だが、風間が見たのはそれだけじゃない。

その年配の女性の肩にうじゃうじゃと、小悪魔がたかっていた。


(うわ…ありゃ最悪だ。ある意味、ザリアベルを祓うよりやっかいかもな。)


風間はそう思うと「くわばらくわばら」と呟いて、その場を去ろうとした。

その時「パン!」という音がした。風間が思わずまた後戻りして路地を覗くと、若い女の子が頬を抑えて泣いていた。

年配の女性が怒鳴った。


「えらそうなこと言うんじゃないわよ!売上もロクに上げていないくせに!…うちのシステムに文句つけるんだったらねぇ!ナンバーワンになってからいいなさいよ!」


(ひえぇぇぇ…キャバクラのママかよー…。良い子には見せられないシーンだ…)


風間はそう思ってまたその場を去ろうとしたが、何か若い女の子が可哀想になり、結局路地に入りこんだ。

…だが女の子は泣きながら、路地の向こうへ出て行ってしまった。


「ありゃ。」


風間はそう言って立ち止まったが、年配の女性がこちらに振り返って風間に気づいてしまった。


「あら!まぁ…これはお見苦しい所を…」


女性はそう猫のような声を出すと、風間に近寄ってきた。


(うわー来るな来るな!)


風間はそう思ったが、もう逃れられないと思った。


「どうしてこんなところへ?私にご興味でもあるのかしら…」


女性が色気を振りまきながら、風間の真前に立った。

それと同時に、女性の肩にいる小悪魔たちが騒ぎ出した。あきらかに風間のことを警戒している。…だが、逃げ出そうともしなかった。


「…こりゃ、かなり居心地がいいようだ。」


風間がそう言うと、女性は「え?」と目を見開いた。風間が言った


「あなたには、悪魔がついていますよ。それも、うじゃうじゃと。」

「は?」


女性の顔が驚きの表情に変わった。そして、とたんに顔をゆがめて言った。


「初対面の相手に失礼な人ね。」

「すいません。サイドビジネスで占い師をやっているものでね。本業は「悪魔祓い」ですが。」


風間がそう言うと、女性は目を見張った。


「人をばかにするのもいい加減に…」

「あなたを占いましょう」


風間はそう言うと、さっと胸のポケットから1枚のカードを取り出した。

女性は目を見張って風間を見ている。

風間は取り出したカードを見て笑った。


「女教皇ですか…それも逆さを向いている。」


風間はそう言うと、女性に見えるようにカードを手の平に乗せて差し出した。


「今のあなたの立場です。あなたから見れば、このカードは正しい向きになる。つまり自分では「理知的な女性」で、お店の経営もうまくいっていると思っている。…だが、このカードを逆に見ている他の人は、あなたを「ヒステリーで冷淡な女」と見ている。」

「!!」


女性は唇を震わせた。風間は続けた。


「どうもあなたは孤立していますねぇ。ある意味、経営者というのは孤独なものですが、自惚れの強いあなたと肩を並べて、同じ向きでこのカードを見てくれる味方はいなさそうだ。あなたについている悪魔ですら、このカードを逆に見ている。だから悪魔がたかっているんです。…このままじゃ、あなたは自分の店を失うことになりますよ。」

「!!」


女性は目を見開いて、今度は体を震わせた。


「…どうすればいいの?」


女性が震えながら言った。風間はカードを胸ポケットに入れながら「うーん」と眉間に皺をよせて言った。


「あなたは、かなり人から恨みをかってるようですね。その恨まれる要素を取り除かない限り、ただ悪魔を払っただけでは無理なようです。払っても、すぐに別の悪魔がつくだけだ。」

「!!」


女性は背を向けて歩き出す風間に驚いて、思わず叫んだ。


「ちょっと!勝手に占っといて逃げるの!?…ねぇ!お金ならいくらでも出すから!」


風間は立ち止まった。女性が叫ぶように言った。


「だから先に悪魔を払ってちょうだい!」


風間は振り返って、あきれたような顔をして言った。


「お金の問題じゃないんですけどね…。こっちの命がやばいくらいの悪魔の数だから。」

「!?」

「今日は僕の金銭運がなかったとあきらめますよ。とにかく、少しずつでも性格変えなさい。じゃ。」


風間はそう言うとまた前に向き直り、手を振りながら路地を出て行った。

女性は、その場に立ちすくんだまま動かなかった。


……


(あー…無駄な占いを…)


風間は歩きながらそう思い、さっき胸のポケットにしまったカードを取り出した。


「あれっ!?」


風間は取り出して驚いた。絵柄が変わっている。そのカードは片足を棒にくくられ逆さ吊りにされた男が、覚悟を決めた表情でこちらを見ているものだった。


「吊るし人…」


風間はそう呟くと、思わずくすくすと笑った。繁華街の道を行き交う人が、不気味そうに風間を見ながら通り過ぎていく。


正位置アップライトでも逆位置リバースでも、厳しいカードだこりゃ。」


風間はそう呟くと、そのカードを胸ポケットに戻した。そして「やっぱり今日は飲むのやーめた」と言いながら、自分のアパートに向かって歩き出した。


(終)


……


カード「吊るし人」の意味


忍耐や自己犠牲を表すカード。正位置ならば、忍耐の後にいい方向へ進む傾向があるが、逆位置の場合は何をしても無駄な状況を表す。…正逆どちらにしても、今の風間の状態を表すのにぴったりともいえる。

さて最後に、インチキ…じゃない、新人占い師「風間祐士」が、今回の占いについて、ご説明しましょう。

今回の占いは「トライアングル・スプレッド」です。1枚目、2枚目は「現況」、3枚目は「未来」として占います。

ただ一般には、1枚目は「過去」2枚目は「現況」とするようです。でも僕には、現況というのは過去が絡むものなので、過去、現況…とわけてしまうのではなく、2枚共を近い過去を含めた現況…というように見た方が読みやすいのでそうしています。


ザリアベルの占いを一般的な方法で占いますと、過去は「敵が多く孤立していました(月・正位置)」が、現在は「いいパートナーがいるようですね(恋人・正)」…となるわけです。

こちらの判断も、間違ってはいません。でも僕が思うに、ザリアベルに敵が多く孤立している状態は今も続いているように思います。


またデッキ(タロットカードのまとまり)は、占い師さんによっては、自分以外の人には触らせない人もいるようですが、僕は本人にカードに触れてもらった方がはっきりした結果が出やすいので、そうしています。

カードも何か気持ちよさそうですしね(笑)←危ない奴(--;)

それに相談に来られる方は(ザリアベルはそうでもなかったですが)結構興奮気味に来られるので、シャッフルに集中してもらううちに落ち着いてくるのがわかります。だから、独りで占われる場合も、シャッフルはゆっくりとされるといいですよ!


では、またお会いしましょう!

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