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【バアルの零落物語】  作者: 壱千羽
序章
1/9

零落への可能性

 


 皆様は【ベルゼブブ】という悪魔を知っているだろうか



 有名なのは悪魔の王、サタンの右腕。蠅の王であり地獄の№2。


 皆が知っているのはこの位であろうか。



 然しベルゼブブには悪魔と成る前の姿が有る。




 それはウガリット神話の主人公的立ち位置


 創造主の七十人の息子の内の一人、最高神で在り神々の王に加え地上の王の肩書を持つ―――



 豊穣神バアルである



 *



 創作物でよく憎まれてしまっている神々。


 大方は過酷な運命を背負ったものが


()の世に神は居ない】


 か


【本当に神が居るのならば何故(なぜ)自分は此の様に運命に陥っているのか】


 等と()った具合で―――




 だが()れは御門違いと云える。



 神々から云わせてみれば、運命関係ならば運命を司る運命の三女神であるクロート、ラケシス、アトロポス、北欧神話の運命の女神ウルズ、ヴェルダンディ、スクルド。

 

ギリシャ神話ではテュケー


 古代エジプトではシャイ


 インド神話ではラクシュミー

 少し分類(タイプ)が違うが福禄寿等と云った専門の人に文句を言って欲しいと強く願う。



 そんな神も人間と同じく仕事をし地位を争った殺し合いなんかをしたりしている。

 神も死ぬし上の者に税を貪られヤンデレに執着され浮気に頭を悩ます。


 神という地位だけを見一生安泰、老いる事も死ぬ事も無く悩みの無い物語を歩んでいるという偏見を持たれがちだ。


 だが神から言えば其れはクソ、クソとしか言えない勘違いである。

 此れを云えば人間のようだと思うかもしれないが逆だ、人間が神に似ているのだ。人間も神も紙一重と云う話である。




 神は意外にも多くの苦労を被り更には人々の信仰で新たな心境の確立、唯一神への成り上がりや逆に云えば悪魔や魔王に零落する話もある。



 故に【神が恨まれやすい】此の問題は神にとっても死活問題なのだ。



 神は人々の信仰にて成り立っている。昔は信仰が無くても勿論(もちろん)生きて行けたが古代の人々は信仰心が今より強く神々に与える影響も多かった。


 簡単に言えば依存だ。


 人々の多大なる信仰心に酔いしれ依存してしまったが故の自業自得とも銘打てるが其れは自業自得と云う熟語では収まらない程の過失で在った。


 今の神は人間の信仰一つで地位が地の底まで落ち悪魔ましてや悪霊の頭、魔王へと零落する事態すらも起こっている。




 此れはウガリット神話の主人公でも在ったバアルが神々の王から魔王へと堕ちた後の物語。






此れは実際に存在するウガリット神話を基に製作しております。

ややマイナーですがとても面白いので皆さま是非調べてみてください。

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