第一のアトラクション 城12
夜の遊園地?
なつみがまじまじとチケットを見てみるとチケットには遊園地の場所として住所が書かれていた。
遊園地の電話番などは書かれてはいない。
その住所を見てなつみは思う。
意外と近くじゃない。
自転車だったら一時間くらいで行けるかな。
でも、こんな所あったっけ。
遊園地なんかこの辺に無かった気がするけど。
小学校からこの場所に住んでいるなつみでも遊園地がある事も、その噂話でさえも知らない事だった。
チケットには遊園地の赤い観覧車の写真が載っている。
黄昏色に染まった観覧車のバックには山が見える。
その山は何となく、なつみが見た事がある様な形をしていた。
なつみは続けて便箋に目を通した。
便箋にはプリントアウトされた字でこう書かれている。
おめでとうございます。
あなた様にはこの度、夜の遊園地へのご招待が当選致しました。
当園ではお客様にとって実に貴重なお時間を過ごして頂けます。
当園はお客様一人一人にご満足頂ける様万全の準備を整えてお客様をお待ちしております。
当園自慢のアトラクションで存分にお楽しみ頂けますので是非、ご期待下さいませ。
チケットにあります通り、夜、18時30分より開園致しますのでお気軽にお越し下さい。
お越しいただく日にちはお客様のお気持ち次第で御座います。
《注意事項》
チケットの譲渡や転売などは禁止事項となっております。
必ずお一人でお越し下さい。
当園へのご招待は極秘にお願い致します。
もし、他人へ当園へのご招待を話した場合、チケットは無効になりますのでご注意下さいませ。
お客様は選ばれた特別な存在です。
そんな、お客様のご来園をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
夜の遊園地、運営事務局より。
なつみは目を丸くした。
怪しい。
なつみが思った通りに詐欺まがいの怪しい話だ。
こんなのに騙される人何かいるのかな。
こんな、いかにも怪しい招待なんか、真に受ける人がいたら見てみたい。
でも……。
なつみはチケットの観覧車の写真を見る。
ちょっと素敵かも。
この景色。
そんな風に思うとなつみの中に好奇心が生まれる。
なつみはスマートフォンを床にある鞄から取り出すと、スマートフォンでチケットに書かれた夜の遊園地の住所を調べた。
「あ、本当にあった」
検索した結果、幾つかヒットしていた。
その中で一番初めに出たサイトをなつみは見てみる。




