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勇者殺しのミミック  作者: 練度
15/30

13 地下牢

4ヶ月弱ぶりです。

目が覚めると、周囲は暗いが【超音波】で俺は物置のような部屋にいることがわかった。

死んでないことにホッとしつつ、ミミックの感覚を確かめる。


『種族:インテリミミック

状態:なし


-[スタッツ/Lv:1]-

HP:90 MP:65

攻撃:62 敏捷:43 頑丈:31 体力:51 知力:高 魔力:66



-[スキル]-

〈通常スキル〉

【剣術:Lv2】【魔力操作:Lv5】【超音波:Lv2】【闇魔術:Lv3】【吸収:Lv1】

【精霊強化:Lv1】【牙強化:Lv3】【精神耐性:Lv2】


〈特性スキル〉

【シェイプシフト:Lv2】


〈特技スキル〉

【デス:Lv3】【聖閃光:Lv1】【ルーン魔法:Lv6】【マジックミサイル:Lv1】【跳躍:Lv1】


-[称号]-

【擬態者:Lv—】【知恵を運ぶ宝箱:Lv—】【英雄殺し:Lv--】【伝説殺し:Lv--】【魔物の英雄:Lv--】【人類の敵:Lv--】【ダンジョンの厄介者:Lv7】』



アルミラージのステータスも確認しようとするが、バチっと弾かれるような感覚の後、頭にメッセージが流れる。


《接続不確定。リンク者が気絶、死亡、その他の理由でステータスが確認できません》


不穏だ。無事でいてくれよ…


【ルーン魔法】で火の玉を作り、周囲の様子を確認する。

木箱や縄、雑多なものが積まれている。

やはり物置のようで、扉もすぐに目に入った。


扉前まで移動し、舌をするりと伸ばして取手を掴み開こうとするが、押せない。


押しても引いても扉が開かない。


鍵穴は無い、つまり奥で何かにつっかえてるということだ。


体当たりしてみてもいいが…ここがどこかわからない以上、無闇に音を立ててあの冒険者たちが集まってきたらまずい。


音…そうだ、とふと思い扉に向かって【超音波】を使うがぼやけ、一部欠けてるようにしか見えない。

が、やはり何かで塞がってるのはわかった。


むう…やはり自力で脱出するのは難しいか?



となれば、ちゃんとしてなかった状況整理をしよう。

まずなんでこんなところにいるんだ?

俺らの雪洞を冒険者達が包囲してたのは何だったんだ?どうして居場所が、ってかそもそも狙いに来たんだ?明らかにカーバンクル一匹捕まえるための量じゃない。俺がカーバンクルを助けた時に…いや、にしてもミミックとカーバンクル一匹ずつにあの数は…


案外この世界の冒険者達は慎重派なのかもしれない?


とりあえずだ、その後やられてカーバンクルを捕られ…気がついたらここか。

ここはどこなんだ?なんで冒険者達は気を失った俺にとどめを刺さなかったんだ?


整理しようにもここがどこかという見当がつかない…


いやまてよ、冒険者達が連れてくる場所なら一時的に俺を

「冒険者ギルド」の物置ではないか?

この世界にそういうものがあるかはわからないが。


だが、そうなるとこの扉を蹴破った音を聞いてやってくるのは冒険者ってことになるな…


やっぱり大人しくするしか無いのか…

カーバンクル救出のための自分から動けることがないのが歯痒い。







さっきから上の階?からたまに話し声のようなものが聞こえる。


…ミミックの聴力を活かせば盗み聞きできるのでは?


精神を落ち着かせ、耳を澄ます。


「---あ-----ぉ----!!」


もっと、よーく研ぎ澄ませ…


「--し----す?------ま?」




「で-----!----て----いで---よ!」



《スキル【聴覚強化:Lv1】を得ました》


あああ邪魔!思考にノイズ入ったあ!


「いいんですか神官様?やはり鑑定士を待った方が…」

「勇者の因子くらい鑑定がなくてもわかるわ!早くミミックとこに通さんか!」



お!でもちょうどいいタイミングだった!


ん、待てよ。神官?



冒険者ギルドというアテは外れたらしい。


どうやらここは教会の地下のようだ。

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