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脇役女子、奮闘します!〜冷酷な彼にデレて貰いたいんです〜  作者: 獅月
第一章

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第6話 私の気持ちバレてる!?これからどうしよう〜

「室長の事が好きぃ!!??」

「由紀…!声が大きいよ!!」


翌日のランチタイム、ついに由紀に告白した。もうこれ以上黙っていられない。なぜなら…



昨日家に帰りついて、なんとか落ち着いて頭の中を整理した。もしかしたら、室長に私の気持ちは伝わっているかもしれない。そして、それを見越して仕事を頼まれたのかもしれない。


…そうだとしたら、室長は私の事をからかっているだけかもしれない。


きっと過去の私ならその時点で傷つくのが恐くて相手を忘れる努力をしてた。だけど…


「自分でもよく分からないけど、何故か諦める選択肢が浮かばなくて…」

「真紀子…」


そう。それでも、やっぱり室長の事が気になる。ずっと…一生片思いかもしれない。


だけど、いつか終わる片思いでは無い。


それを確信した。


「だから…由紀に伝えたの」

「そっか…」


今日の午前中、室長はいつも通りだった。朝から隙がなく、出張の疲れなんて感じさせない出で立ちで、仕事をしていた。


昨日の事は夢かと思わせるくらいに…。


「…もしかしたら、優しい人かもって気づいたの」

「あの鬼の室長が?」

「…」


感傷的な気持ちも由紀の一言で一気に現実に引き戻された。


「由紀…仮にも私の好きな人なんだけど…」

「ごめん、だって鬼にしか見えない」


フォローしたり、慰めたり、力になってくれるかと思っていた同僚の由紀は真顔で私の好きな人を貶す。


「…由紀の旦那もびっくりするほどオタクだよね」

「言ったわね?気にしている事を…」


ついつい私も真顔で由紀の旦那を貶すという暴挙に出る。


「仕掛けたのは、由紀よ」


私は由紀を真顔で見据える。


「アハハハ!分かった、降参!ごめんごめん!」

「由紀?」


喧嘩になるかと思われた言い合いは由紀の笑い声であっという間に終息した。


「真紀子…本当に好きなんだね。室長の事」

「え…」


穏やかに微笑んだ由紀の言葉に驚く。


「真紀子が言い返したの初めてだったから。…それほど好きって事でしょ?」

「…そ、そう?」

「そうよ」


改めて人から言われると、妙に気恥ずかしい。

再度しっかりと自覚してしまった。


「うん…自分でも信じられないけど…」


室長の事が好き。恐くて、近寄りがたくて、隙が無くて…



それでも、好き。



「ふふーん。真紀子、恋する乙女の顔をしてるわよ」

「もーやだ!からかわないで!」


一気に場が明るくなる。やっぱり由紀に話して良かった。


「ま、成就はしないと思うけど!」

「う、うるさーい!」

「出来るならサポートしたい所だけど、相手が〝あの〟室長じゃねぇ…」

「う゛」

「食事に誘うなんて恐ろしい事できないし、誘っても断られるのがオチね。」

「仲良くなるチャンス、無いよねー…」

「それでここ最近仕事頑張ってたのか」

「…分かる?」


私ってもしかしたら分かりやすいの?


「NO残業主義でしょ?私達。それなのに室長の仕事はウキウキ残業してたからねー」

「う゛」


た、確かに。周りから見ても怪しいか。


「…室長にバレてるかもしれないの。私の気持ち」

「そうなの?ま、いいじゃないどっちでも。間違いでは無いんだし」

「恥ずかしい」

「恋愛なんて恥の上塗り以外の何物でもない」


既婚の由紀に言われると妙に説得力がある。


「同じフロアで働いてるのよ?意識して仕事どころか…」

「お、良いわね!それを見た室長がどんな反応を示すか見てみたい!」


人を茶化す様な由紀の声…


「…由紀!私で遊んでるでしょ!?」

「人聞きが悪い!私だって興味あるわよ。あの室長の恋模様」

「恋模様って…一方的な片思いだもん…」


あの、人を寄せ付けない室長と両思いになれる可能性なんて…


「攻略難しいわよね…。室長について詳しい人と言えば…」

「あ…」


〝腐れ縁よ〟


友田さん…


「やっぱりCEOしかいないわよね!」

「え゛?」


思い出して少し暗い気分になっているとそれを打ち破るように由紀の意気揚々とした返事が返って来た。


「午後からCEOの来客のお茶出し、片付けに行ったら聞いてみるのよ!」

「な、何を?」

「ほら、敵を知らないと攻略出来ないでしょ?」

「敵!?」

「あ。言葉のアヤよ!室長の好きなタイプとか聞いてみるのよ!」

「CEOに!?」


恐れ多い!由紀はCEO相手にも大胆だ。


「私が聞いても意味ないから。お茶下げ、真紀子お願いね?」

「え?いやいやいや。仕事を私用で使ったらだめでしょ」


〝仕事に私用を挟むな〟って言われたし。益々室長との間に距離が出来たら…


「CEOは優しいわよ〜。そのくらいで怒らないわよ」

「いや、私CEOと二人きりで会話した事無いし、室長の事探るって…」

「お茶下げに行って〝室長の好みの人知ってます〜?〟みたいな感じで聞けばいいのでは?」

「む!無理無理無理!」


想像して益々無理!CEOにそんなにフランクに話しかけるなんて言語道断!それに室長も…。あぁ…もう頭がこんがらがってきた…!


「あ、その前に〝彼女いるんですかね?〟だね!」


由紀は終始ニコニコ笑顔。これはもう絶対遊ばれている。


「CEOのお茶出しは由紀の仕事!最後まで責任持ってやって下さい!」


昼休みももう終わる。これ以上由紀に遊ばれてたまるものですか!


ここは…断固阻止!

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