元最高権力神は至高神に勝てるのか?
第9幕が開かれた──
「どうしたんだい? 僕は神様だよ? もっと敬ったらどうだい? 睨みつけてないでさぁ!!」
私は、自称神様とやらに後頭部にある百会をグリグリと踏みつけられ哀しみが和らいだ。
「なんとか言ったらどうだい? まぁ、天命の書板を持つ僕に今さら何言っても無駄だけどねっ!!」
今度はつま先で髪の生え際の風池を強く蹴られ偏頭痛が和らいだ。
「今日もコミットにショッピング」
辺りを少々脅してみたが、自称神様はもとより片足立ちの神兵すら全く揺るがない。
それもこれも普段の素行の悪さか……
「お父様はどうした? 最高神はご存命だろう?」
「ハハッ! あの爺さんなら今頃老人会でVRチャットさ、助けてもらおうとでも思ったか? 僕は至高神なんだよっ! この問題児が!!」
勢いに任せて鍬が振り下ろされ、大椎と肩井が同時に刺さって肩の荷がすく思いだ。
「上にある天は名づけられておらず、下にある地にもまた名がなかった時のこと……」
くそっ! エヌマエリシュか!!
天命の書板を以って私の遺骸で世界を再び形成する気だ。
もはや奴は憎くも私を超えた。昔は可愛い子供だったのに、今や呪術すらも操るのか。
……いつからだ。いつからこの神殿には血ノリが付くようになったのだ。
「聞け!! 私は、荒れ狂う嵐! 野生の雄牛!! そして──」 乳首の守護神ナリ♡