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闇の中の真実を探して第7話その3

敢えて記載せず。次回投稿をお待ちください。

「青木食いつきましたが総理は上手く逃げて会見打ち切りの形でしたね?」「そうだな上杉…。木村総理は何も肝心要な事は予想通り言わなかったな…。」「そうですね部長…。判ってはいましたが、木村は相当な狸ですね(笑)…。クリーンの仮面をかぶっているから余計に質が悪いと言うか…。手に負えないと言うか?…。」「そうだな上杉…。今朝の中田の任意同行の映像…。中田は堂々としていた。彼お得意のポーズを決めて報道陣に笑顔を見せる…。一国の総理までやった彼。今なお与党最大派閥のボスの地位にいる…。裏社会ヤクザのボスが逮捕されるジーンと瓜二つだな…。」「同じ総理でも木村総理は彼に比べたら小者にしか見えませんでしたね?…。午後4時まで公邸に隠れていた訳ですから…。」「まったくだな…。どのみち記者会見や談話等は出さなければならないし、総理大臣経験者の逮捕は憲政史上初の出来事、加えて木村は与党の党首総裁だ。」


「部長…。中田の側用人の金沢秘書が囲み取材に応じるようです。」内田と上杉はテレビモニターに注目した。「記者諸君…。先ずは中田一郎が任意同行の直前に私に託したメッセージを代読する…。」「私中田一郎は無実である。その事は法廷で明らかにする。所属する民自党は本日付で離党届を提出する。私は無実ではあるが…。世間に流布された中田スキャンダルとか中田疑惑なるものの為に、わが愛する民自党と所属する同志諸君が、来るべき総選挙及び参議院議員選挙において、私中田の為に主権者たる国民各位の皆様より、厳しい審判を受ける様な事に仮になりうるとすれば、私中田一郎にとって万死に値する罪と認識するが所以である。今日わが日本国は多事多難、内外に山積する諸問題諸課題解決の為に一秒一刻の政治的停滞や空白は許されない状況にある。私中田一郎は日本国と民自党を愛する愛国者であり政党人である。

なお離党に伴い政策研究会火曜クラブの会長も併せて辞任する。火曜クラブの運営は会長代行を中心に火曜クラブの会員諸君が一致団結、日本国と民自党の為、粉骨砕身縦横邁進、更なる国運の発展と党勢の拡大に務めて欲しいと念願する。衆議院議員。中田一郎…。以上だ…。」「記者諸君質問は2問だけ受け付ける…。誰か仕切り役に立候補する方はいないか?…。では私が指名するから希望者は挙手してくれ…。」「本日付で民自党を離党するありますが、既に離党届は提出されたのですか?また議員辞職については?」「離党届は既に提出した。火曜クラブの会長代行が幹事長に渡してある。議員辞職などはしない。無実の人間が辞職等は断じて…。諸君保釈されれば議員活動は可能だ…。」「中田代議士の弁護士は既に決まりましたか?…。」「接見禁止が解除されるまでには後1名を決めるつもりだが…。今のところ中田事務所の顧問の弁護士1名だけ選任してあるだけだ。」「記者諸君これで質問は終わりだ。私は家宅捜索に立ち会わなければならない…。昼飯もまだなんだ。失礼する。」金沢は会見を打ち切った。


「金沢さんの会見堂々たると言うか風格すら感じましたね。」「まったくだ…。さすがは中田一郎の側用人だけの事はあるな…。」「木村総理より風格があると感じましたね。僕は…。」「叩き上げで総理になった中田一郎…。中田を総理にすべく寝食をともにした金沢秘書…。それに比べ、棚ぼたで総理になった木村…。中田スキャンダルとか中田疑惑なるものがなければ、木村が総理になる事はなかった。」「各派閥の領袖は大野副総裁に後継総裁の指名を一任する形で合意、中田派は謹慎の形会長代行の西村が合意文書に署名し大野裁定に従った。最大派閥中田派は木村総理誕生に協力した形でしたね。」「そうだ、間接的に協力した。しかし今日の逮捕だ。中田を始め中田派の遺恨を今後木村は受ける事になる。」「ただでさえ党内最少派閥の木村派。最大派閥中田派が敵に回れば、政権の求心力は低下。この逮捕で、野党が勢いづくのは必死の状況。解散か?政権投げ出しか?野垂れ死にか?の三択だと思いますが…。」「それでも政治家と言う人種は一度は、権力の頂点に座りたいのであろう?…。」上杉と内田はお互いの顔を見て溜め息をついた。












敢えて記載せず。次回投稿をお待ちください。





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