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インターネットの闇の中で第7話 その2

敢えて記載せず

その姿を見て政治部長の内田が吐き捨てる様に言った。「今頃官邸にお出ましとは畏れ入るな…。木村総理は一体何を考えているのやら?…。」「そうですね部長…。一番判りづらいタイプの総理大臣だと思います。」「そうだな…。まるで危機感なし何処吹く風…。他人事だあの顔は…。」「厚顔無恥でないと政治家は務まらないと言う言葉がありますが…。彼の為にあるのかと思います。世間的にはクリーンなイメージも一部にはあるようですが…。何がそれとは違う気がする…。ある意味の不気味さが潜んでいる気がします。部長…。」「金にキレイではなく金を持っていく人間がいないと言うのが実情ではないのか?…。言葉は悪いが政界も裏社会も仕組みは同じ…。金や利権に人は集まるのか常識。子分の囲い合いに金とポストがいるのか政治の世界…。裏社会は勿論だが…。」「そろそろ木村総理の予告した記者会見の予定時間ですね。さてさて部長木村は何を言いますかね?」「肝心要な事は一切口をつぐむだろう?我が身可愛さは彼も同じだろう?。」「一般論ではそうでしょうが…。彼は浮き世離れしている政治家ですから果たして部長が予想された通りになりますかね?…。」「上杉仮に僕の予想が外れたとしたら日本の政界は一寸先も見えない状況になる。政治部はネタには困らないが…。与党議員には大迷惑&国民生活にも影響は及ぶ事にあるのは必至…。まさかいくら浮き世離れとしてもそこまではしないさ木村でも…。」


「部長会見が始まるみたいですね…。」テレビ画面には記者会見場に入ってきた木村総理の姿が映し出されていた。一斉にカメラマンのフラッシュがたかれる。「それでは只今から記者会見を始めます。私は内閣記者クラブの幹事を努めます。東和新聞の杉内と申します。まず最初に私から2つ質問を致します。その後は一問一答の形式。質問者は挙手をお願い致します。私が指名致しますので、会社名と名前あを言ってから質問してください。よろしくお願いいたします。」「本日中田前総理を始め前政権の成分高官三名の民自党所属国会議員が逮捕されましたが…。総理のご感想をお願いいたします。それともう一点これによる政権運営への影響。解散総選挙の可能性についでもお尋ね致します。」


木村がおもむろに口を開く。「本日わが党所属の国会議員三名が逮捕された事はきわめて遺憾であり、あってはならぬ事である事は論を待たない。総裁として党員各位に深くお詫びすると共に、この国の国政を担う総理として、なおいっそうの決意を持って国政の遂行に邁進したい。解散についてはまったく念頭にない。」「現代政治倶楽部の山口です。総理。三名の逮捕は事前に法務大臣を通じ総理に報告があったのはいつでしょうか?その時に総理はどのように法務大臣に応えられたのですか?…。」「その点については答えを差し控える。現在検察の捜査が進捗中であり、行政府の長たる総理が司法府に立ち入る様な誤解を受ける言動は慎む事が適当と判断するが所以である…。」「奥州新聞の佐々木です。総理…。この事件によって、日本政府の政策決定に何らかの影響があったとお考えでしょうか?…。事は国防に関する重要な問題であり、国民の生命財産に繋がる問題です。総理忌憚なく御応えください。」「現在進捗中の事案であり、検察が本日捜査に着手したばかりだ。行政府の長として事態の推移を見守り、個別個々の事案にコメントを控えるべきではないと考える…。」「北陸新聞の北川です。総理。民自党三名の逮捕された議員が離党届を先程提出されたと言う情報がありますが…。離党届はどう処理されるつもりでしょうか?…。」「私はまたその事は承知していない。今あなたの口から始めて聞いた話だ。会見が終わり次第その事については幹事長と面談し確認したい。原則的には党員各位の進退については個人の意思に委ねるのが適当と考える…。」「東西新聞の北川と申します。木村総理の関係先。派閥事務所等も含めて今回の贈賄側のvictory社より政治献金やパーティー券の購入等はありますか?」「木村事務所としてはvictory社から政治献金やパーティー券の購入等々の事実はない。なお政策研究会については只今調査中であると報告を受けている。」「OBSテレビの秋葉です。木村内閣の閣僚でvictory社の献金を受けている閣僚はいますか?…。」「閣僚と準閣僚については只今調査中であるが…。例え合法的なものであったとしても、過去に遡り返金手続きを指示するつもりだ。現在日本政府にあり国政の重要決定を国民から付託された立場にある者は、主権者たる国民にいささかの疑念も抱かせる事は適当でないと内閣の首班たる私は考えている…。」「日報新聞の青木です…。この事件は総理大臣の犯罪が問われている前代未聞の事件だと思います。舞台は国防予算で調達する国防装備品。つまりは我々国民の税金です。」「日報新聞の青木君と言ったね?君は何が言いたいのかね?」「総理…。私が一番伺いたいのは、総理大臣にその決定をする職務権限があるのかどうか?です。」「私は政治家であり、法律家ではないが…。一般論として応えるなら難しい所だと判断する。政府の政策決定システムは多岐にわたっており複雑であるが所以、果たして何処まで総理大臣の職務権限が及ぶか必ずしも明確な規定はないと個人的には考えている…。ただしこれはあくまで私個人の考え方である事をお断りしておく。私も法制局長官にこの後確認する。これに関しては次の、内閣官房長官会見迄に内閣としての統一見解を明らかにする…。以上だ。」木村総理は足早に会見場を後にした。













































































敢えて記載せず。











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