97/197
無理だと
だから、無理だと。自分では実力が足りないと。正直、恥ずかしい話だが、事実だった。手を抜かれ、戦われていた。最後には腰の銃を一丁抜かせるまで追い詰めたが、あれも油断してでの事だろう。まともにやり合えばナイフ一本でオレは簡単にやられてしまう。これは直接、戦ったのだから分かる。圧倒できに彼女の言う通り経験値の差があった。完全にオレの動きは読まれていた。あの、霧で見えないはずの森で、彼女は一つも間違えることなくネベラを受け止め、オレにナイフを突き立ててきた。勝ち目はなかったのだ。
それを言わなくても、神様なら分かるだろうに・・・なのに、どうしてオレにもう一度戦えと言う?
「あれとはとお前の相性が悪いだけなのよ。いや、この世界その物があれとは相性が悪いっといいのよ」
「それは一体どういう?」
「あれは――あの妖精は魔法をすべて否定している存在なのよ。そんなものに勝てるはずがない。ましてや魔法そのものである幼女などとつかっても無意味なのよ。あれと対等に戦いたければ普通の武器で戦うのよ。あれはそういう普通のものにめっぽうよわいのよ」




