決着
キンッ――!
並走しながら振り下ろした太刀とナイフが弾き合いお互いに止まり、更にそから斬り合う。
威力、リーチ共に有利だが、やはり小回りはナイフが良く。すべて受け止められ、避けられる。
「劫火獄炎――火車切り!」
火を纏わせ振るい、炎の車輪を飛ばす。
ほぼゼロ距離でこの技なら避けるしかない。それにまず見えないはずだ。
「あぶないなぁ」
打ち合いながら繰り出した炎の車輪はことごとく女の子に横に飛び引かれ避けられてしまう。
けれども、それがオレの狙いだ!
「劫火火山――火鉢!」
オレが叫ぶと避け引いた女の子にオレの背後にいくつもの拳ぐらいの炎の球が現れそれが、針のように無数に飛び出す。
無数に飛び出す炎の針さえナイフで神業ともいえるぐらいの手さばきですべて弾き飛ばされてしまうが、そこにオレは更に切り込んでいく。
無論、ソレは後ろへバックステップで交わされてしまうが、それでいい。
どこから炎がチリチリと燃える音が飛び近づく。
そして――、バックステップで飛び引いた女の子の背後に炎の車輪が現れ、彼女を襲った。
さっき撃った車輪が帰ってきたのだ。
「っ――!?」
女の子が少し笑顔が消え緊張感に満ちた顔する。流石に避けれなかったのか手に持っているナイフを炎ナイフに向けて振り、それが増えるといとも簡単に炎の車輪は消え去ってしまう。
だが、それも読んでいる。
あのナイフは魔力を斬るナイフだ。
ルーチェが斬られた時点でそれに例外は恐らくない。
だから、魔力で作った炎が斬られてもおかしくない。
分かっていた。分かっていたから。オレは先に手を打った。
炎の車輪がナイフで斬らる寸前、オレは留めの技を繰り出す。
「閻魔終炎――火難!!」
太刀全体が炎に包まれそれを突き入れる。
突き入れた太刀は生きた炎の魔物になったかのように、二股に分かれ女の子を食らわんと大きく覆いかぶさるように襲い掛かった。
「ちょっ!?」
慌てた声を上げる女の子。
これならば逃げ場はない。
ナイフも振り切ったばかりで、この巨大な飲み込もうと炎をかき消すすべもない。
オレの勝利は確信的なものだった。
炎の魔物が女の子を食らう。
――パンッ
確実に炎は女の子を飲み込んだ。
そう思われたはずだった。
けれども、大きな弾けた音が鳴り響き、炎の魔物を何かが突き抜け、ちりじりになって消えてしまう。
なにが起こったのか、なにが・・・。




