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深い霧
白い霧は視界を完全に覆うように深くなり、足元すら見ることが難しいほどに森を白く染め上げた。
ネベラとの力。
二人だけの永遠と迷子の森 (ドゥーエブレディシー・エテーノフォレスタ)
周囲を魔力の霧で多い目くらましをする。
そして、この霧の中でもオレは見えている。
周りを見渡す女の子の姿と迷子の勇者の姿が。
もちろん、それだけでじゃない。
この霧は、周囲のものから魔力を吸収してオレに力をくれる。
これによりオレは普段の何倍もの活力で動くことができる。
これがネベラとオレの本気。
「ルナ、そこで待ってろ」
オレの指定で霧の中でも見える者を指定できる。もちろんルナもこの霧の中で他の者を見えているだろうが。
オレはルナにそこを動かないように告げる。
「分かった」
後ろでルナが頷く。
そんなオレ達をよそに。
「へーすごいね。魔法の霧?それとも幻覚?まあどっちでもいいけど・・・それで?」
それで、だからなに?とこの大魔法ともいえる霧に女の子は何も動じない。
けど、そう余裕ぶってるのも今のうちだ。
相手は小さな女の子。それも幼女だ。
そんなこを気づつけてしまうのは気が引けるが。
ルナやルーチェを気づつけられたのなら話は別だ。
相手がだれであとうとどんな存在だろうと、許さない。
絶対に。
オレは真っすぐ女の子に向かって駆け出す。




