いいよ・・・遊ぼっか
「この!」
その瞬間。
ルナがルーチェをその場に寝かし腰から短剣を抜いて、素早く近づいた女の子に斬りかかる。
ひょいっとそれは女の子の首を下げ避けると、女の子の首元の前を短剣が走った。
避けた女の子の口元が笑う。
「そうそう、それでいいんだよ。半端なモノなんか使うからいけないんだよ。そうやって最初から、そのおもちゃを使ってればそんなことにならなかったのにね」
少し後ずさりし言う女の子。
「このっ・・・」
ルナが女の子へ短剣を構える。
ルナ・・・。
突風が収まる。
「ルナ‼」
咄嗟にオレは走り出した。
迷子の勇者からの追撃も考えず、無我夢中で走り、ルナの元へ行く。
「ルナ!!」
「タクミ!?」
ルナの元へ辿り着き、ルナとルーチェをかばうように女の子の前へと立ちはだかる。
それに女の子は笑みを止め。不機嫌だという感じに目を細め、オレを睨む。
そこから、迷子の勇者の方を見て。
「マスター、どういうつもり?」
悪態をついた。
「面白そうだったからついな」
迷子の勇者は肩をすくめて言って見せた。
面白かったから・・・。
でもいい、おかげでこれでルナとルーチェを助けることができる。
目の前の女の子へ向けて太刀を構える。
「選手交代だ」
言うオレに女の子が小さくため息をつく。
「いいよ。マスター手を出さないでね?遊ぼっか・・・でも、フィーが勝ったら一人もらうね?。ほら唄いなよ。あなたたちって唄わないと本当の力だせないんでしょ?」
薄く笑みを浮かべ、言ってくれる。
幼女と契約者の唄の事も知ってるのか・・・。
けど、おかげで唄う余裕ができる。
迷子の勇者と戦っててたさっきは、唄う余裕なんてくれなかったからな。
「タクミ・・・」
「大丈夫だ下がってろ」
少し涙目のルナを後ろへと下がらせる。
そして、静かに深呼吸をして・・・。
「行くぞ、ネベラ」
「承知した」




