だからいけるっ!
弾かれ、大勢を崩した私に女の子は飛び出し、とてつもない早さで私の元へ近づき私を蹴り飛ばす。
「――うっ」
腹に勢いよく蹴られ、そのまま後ろへと飛び、その痛みに声を漏らしながらも私は体制を崩さないように、地に足を着き、大釜で吹き飛んだ体を支える。
「ルーチェ・・・」
ルーチェを見ると、ナイフで弾かれた場所が黒色の光の粒子をチリチリと漏らしていた。
魔力での丁寧なまでの身体強化に・・・、なに?あのナイフ。
武器化したルーチェにまでダメージ負わせてるって、どういうことよ。
「大丈夫?ルーチェ」
うん・・・。すこしびっくりしただけ・・・。
大釜から出る黒色の粒子が収まる。
それを見て、目の前の女の子を私は睨んだ。
「そうそう、手加減してるんだからそれぐらいの反抗はしてくれないと」
睨む私に、女の子はニコニコと笑い言う。
このっ――。
「アンタ――ムカつくのよ」
言い捨て、大釜を振るう。
「おんなじのは良くないなぁ」
言う、女の子に私はルーチェを右手で振るったまま、左手の手の平を女の子にかざして、
「<<低速化>>!!」
瞬間、女の子を起点に、彼女を包むように紫色の空間が生まれる。
動きを遅くすれば、さっきみたいになっても防がれることはない!
スロウは一定いないの動きを遅くする魔法。その範囲内はいかなるものであっても通常の半分以下の動きになる。
すなわち、さっきのようにナイフが防ぐまでに大釜を振り切れる。
が――。
遅くなる動きなのかで、ナイフは振るわれ、紫色の空間は消滅して、
キンッ――!!
なっ!?
まだ――!?
防がれるも、いったん大釜を引き戻し、今度は逆側に振り回す。
「ブラックイーター!!」
大釜に魔力を込め、黒いオーラが大釜の刃を大きくするように包み光る、そしてそのまま振り切った。
さけられた!?
けど、今のを飛びひいたってことは――。
女の子は飛び引いていた。ナイフで受けるのではなくバックステップで下がってかわした。
だからいけるっ!




