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知らないわ
「――それよりも、人探しをしているのだけども?」
「あ、ああ・・・」
「それより、アンタ達、自己紹介したら?随分と偉そうな感じだけれども、どこかの貴族かなにかなの?」
なんだか不機嫌そうに、ルナが言う。
まあ、突然きといて飯も食われてこの言われようで腹を立てるのも無理もないけど、もう少しこの子はナチュラルに包めないだろうか。
明らかに、敵意を犬のようにむき出しにしている。
「お前たち風情にいちいちそんなこと言っている暇はないのだけど」
「エリザ」
こちらもルナに負けじと偉そうにする。
それを、咎めるように白の少女が言うと。
「――仕方ないわね。私はエリザベート」
「わたしはエリーゼ」
黒の少女は仕方なく自己して、白の少女も続けて自己紹介した。
「で?なんなのアンタ達?」
ルナが言う。
「だから言っているじゃない。人探しをしていると」
「知らないわ」
何故だかルナが言い捨てる。
えらい不機嫌だな・・・。
多分、お主と仲直りできたのに、甘えれなくてイライラしてるんだと思うぞ?
と、横のからオレにネベラに耳打ちを。
「聞こえてんのよ」
オレを睨みつけるな。
「随分と生意気な子供ね。ただ――高貴な私は優しく目を瞑ってあげる。それで探している人間なのだけど」
「知らないわ」
断固として言い切るルナ。




