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人探し
特に変わりは感じられないが?
再びオレは首を傾げた?
そんなオレに、
「アハハハ――バカねぇお前」
「ちょっと、エリザ」
黒の少女は笑い、白の少女はおどおどとそれをとがめるようにする。
「アナタ、なんなの人をいきなりバカにして」
そんな二人に膝の上のルナが起こったように言う。
「まあまてルナ。この二人が話しかけて来なければ、ワシらは襲われておったのじゃから」
「は!?」
ネベラの言葉にオレが一番過剰に反応した。
「たぶん、誰かに操られてたんだと思う・・・」
ルーチェが言う。
「大丈夫だったのかよ」
「ゆーたろ、この二人が話しかけてこなければ襲われておったと。問題はなかったよ」
「そうか」
だとしても、この二人は?
「この二人は誰なのか・・・」
オレの心を読んだように、黒い少女が言う。
「お前が聞いていた勇者ね?」
「そ、そうだが・・・」
「私たちは人を探しているのだけど――」
「エリザ」
人?
そこで、黒い少女に白い少女が黒い少女に言うと、
「お前に客よ」
優雅に紅茶を飲み、冷たい瞳でオレの背後を見た。
背後から男の声が聞こえる。
「外で騒ぎを起こしたという勇者はお前たちか?」
オレが振り返ると、そこにはこの街の憲兵らしき兵士が立っていた。




