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やれやれだよ・・・・ほんと
ズザアアアアアアアア――
「ぬうっ」
振り下ろした長剣は粒子の竜巻と共にサル顔の男の剣を削り、胴の鎧へとぶつかる。
粉々に削れた剣と違い鎧に竜巻はまるで鎧を裂けるように散らばり長剣を振り切れずそこで押されるように止められる。
「飛んでけぇええええ」
それでもオレは強引に、
強引に。
――ピキッ。
鎧に竜巻がぶつかる位置からひびが入る。
「何故っ!?」
ズバアアアアアアン――!!
男の鎧は亀裂からひびが広がり、バラバラ解くだけ、長剣をオレはふり抜た。
粒子の竜巻にサル顔の男のは吹き飛ばされる。
「えっ、っちょ――ぐえっ」
吹き飛ばされたサル顔の男は鳥顔の男にぶつかり持っていたルナの短剣を落し、その場にサル顔の男の下敷きとなって転がった。
「やれやれだよ・・・ほんと」
二人に近寄り、転がったルナの短剣を拾った。
「この・・・重いよブレン様」
鳥顔の男が気絶しているサル顔の男を押しのけて出て、
「あ・・・その、すんませんでした!!――」
オレの顔を見るなり、サル顔の男を引きずって大慌てで逃げていった。




