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西の街エブリースワン
翌日、朝から早々と牧場主さんの馬車に揺られ、オレたちは街へとやってきた。
西の国首都――街エブリースワン。
他の国のどこよりも水と緑が豊かで、町中には花壇や噴水が所々に存在する石で作られた建物や地面の古風な美しい街だ。
話では、どこの街よりも治安は良いのだとか。
通りも道にごみが落ちていることもなく、裏通りだというのにその辺で立ち話をしている夫人の姿すら見かけ、大通りには大きなバザーが開かれ大いににぎわっている。
オレ達は馬車を降り、牧場主さんへ礼を言って別の用がある彼を見送った。
「ねえ!あそこすごい可愛い服があるのだけど!」
「おにいちゃん・・・本、見に行きたい」
「ほう、あらからグレーバードの肉とな!?」
降りてバザーを見て早々、幼女たちははしゃぎ各々好きなところへ向かおうとオレの服を引っ張ってくれる。
お前ら・・・。
「今日は用があるからまた今度な」
オレが言うと。
「ええー」
「むう」
「ぬー」
ルナは反発し、ルーチェは膨れ、ネベラは耳がしゅんとなるのだった。




