36/197
おやすみ、ルーチェ
「おにいちゃん・・・なに・・・?」
眠そうに、フラフラと立ちルーチェが聞く。
「急用。明日朝から町のギルドに行くことになった」
「そう・・・いってらっしゃ・・・おやすみ・・・」
まてまてーい。
寝ようと羊のクッションにまた体を横にするルーチェをオレは止める。
「なに・・・?」
「お前もいくんだよ」
「へ?」
ルーチェが首を傾げる。
まあ、首を傾げるのも意味も分からなくないこの牧場から出ることは三人とも禁止にしていたしな、それにルーチェも事情も分かっているだろうし。
オレはルーチェに手紙の件とその内容を伝えた。
「わかった・・・。おやすみ・・・」
羊にもたれ目を瞑る。
本当にわかっているのだろうか・・・。
まあ、しっかりする時はしっかりしてくれるので、あまり追及しないことにしよう。
ルーチェは寝ている時が一番かわいい訳だし。
下手に怒らせると質が悪いしな。
「おやすみ」
さて、と次はネベラか。
寝ているルーチェを残し。オレはネベラを探しに向かう




