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フォーメンションC

「オレに小細工は通じない。どうせ眠らせて勝手に自分たちだけで封印されに行くつもりだったんだろ?」

まったく油断も隙もない」

「いつ気づいたんじゃ?」

「最初から。今まで一緒に居てキスもしてこなかったのに、いきなりしてくればそりゃ誰だっておかしいと思うぞ」

一年半の付き合いで、しかも似たようなシチュエーションなんて今まで何回もあった。

それでも、それは雰囲気だけだったのに、それなのに――突然キスなんてされればおかしいと思う。

オレはイエスロリータイエスタッチだけれどもイエススタートイエスタッチではない。

あくまでも、相手の同意とその気がなければしたりしない。

ハグは別口だけどな。

「怒らんのか」

それ以上なにも言わないオレに、ネベラが言った。

「別に、お前の考えることは間違ってないし。でもまあ、そんなに叱って欲しいなら――ほら」

「あうっ!?」

ネベラのおでこにデコピンをする。

「フォーメンションC。ネベラだけな」

「・・・・・・」

オレは二人を起こす。

「仕方ないのぉ」

光の球になりネベラが姿を変える。

ただし、その姿は金に輝く太い刃の反った太刀はない

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