国も大変だなぁ
「ネベラ、お前なら各国がどうなるかわかるんじゃないか?」
オレがこの先どうしと考え悩んでいるにはいくつか理由がある訳だが、その辺はネベラなら大体分かるだろ。
「お主が否定し逃げ出した事で国王の信頼は各国からは激減。その上、ワシら幼女を巡って世界で争いになるかもしれんということか?」
肉をかじりネベラが言う。
「ふんふふっへー!」
食いながら喋るなルナ。
「正解。流石ネベラだ」
「ワシをいくつじゃと思っとる」
300数才だっけかな?まあ、どうでもいいや。
「なんで争いになんかなるのよ!」
「んあ?そりゃなるだろ。幼女は魔王を倒したぐらいの力、そんなもん放置すれば各国で他の国から攻撃されないか?なんて思うだろうからな。今まで魔王に支配されていた世界だぞ、臆病になって国同士の意見がかみ合わなくなるに決まってる」
その後、お互いに戦争。
冷戦になればいい話だが、魔王の支配がなくなったばかりの国ばかりでどこも責めどころだからな、今のうちに領土増やしたいなんて思う輩も出てもおかしくない。
どうせ貴族どもの考えることなんで自分のことばっかだからな。
「おにちゃん・・・争いにどうすうるの?また戦うの?」
チビチビとおいしそうに肉をかじっているルーチェがが聞く。
「大丈夫だ。そん時はどっかで隠居生活でもするさ」
「らしくないわね」
そうか?
「まあ、今は食っておけ、明日は朝早いぞ」
「うう・・・朝早いの苦手・・・」
「ルーチェはオレがおぶっていってやるから心配するな」
「うん・・・」