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オレ達の真なる力を――

「ローゼン……」


 呟くオレに、死にたくないなら、さっさとしろ。そう戦いが始まる前には考えられない真剣な言葉が帰ってくる。


「あらぁ――ミヨォ、宝刀を使わせられるなんてぇ――よわっちぃ」


 美代の左手の十手を見るなり、可憐が美代をあざ笑う。


「そうですね……ワタシとしたことが、少々力量を見誤ったようです。では――」


 可憐の態度に怒りもせず、太太刀を背にしまうと、首飾りのドックタグのひとつにてをかけ淡々と何かまた呟き始めた。


「続きて来たれ――

第二の二重爪

烈火炎月刀・紅」


 何かを唱えた美代が右上でを振るうと、そこには外れた一枚のドックタグから、背に背負う太太刀堂々の長さのをもち、まっすぐ伸びる二重に重なる刃を持った太刀が炎と共に現れ握られる。


「そちらもどうぞ。真剣勝負というのはお互いに全直を尽くすものですので」


 オレに言っているのか……。


 わざと、オレに準備する時間をくれるのか。


「どうしました?」


 怪訝そうに伺うオレに、美代が早くしろと言わんばかりに問う。


「三人とも」


 すこし、なんだかなめられている気もするが、そうは言ってられない。

 本気を出す。

 オレの、オレ達の真なる力を――。





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