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返答次第では、オレは……。
「どういうことなんだ?」
オレはローゼンの、突然の態度に訊く。
「その子を捕まえたあと牢に入れてフィーに関しを頼んだが……、このバカは懲りずにその子に危害を加えたようらしくてな。見ての通りだ――」
ローゼンはルナに視線を送り、肩をならした。
じゃあ、これはフィーが……?
ローゼンの隣で、だってマスター最近かまってくれないんだもん……。などとつぶやいて、ローゼンにフィーは睨みつけられている。
構ってないだけで、ルナをこんなにされたんじゃたまったものじゃない。
でも、どうしてこんなことに……。
「治るのか?」
ローゼンが最初から誤っている以上。彼も本意ではなかったのだろう。だから、ルナがこんなになってオレは平然といられるんだろう。これがもし、先に謝れてなければ――オレはローゼンへ敵意を示していたに違いない。
けれど……。ルナ……。ルナはオレの命より大切だ。
返答次第では、オレは……。