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三人を探さなければ
――イッ!?
けれども、踏み出した足は自分の体重に耐え切れず、そこに崩れてしまう。
何とか腕と膝を床につき、体を抑えたものの、倒れた震度によって傷口から途方もない痛みが襲う。
だが、そんなことでへこたれている場合ではない。
三人を探さなければ。
そう思い。もう一度、立とうとしたその時だった。
「あら、随分と元気じゃない」
部屋の扉は開くと、そこには前にギルドであったエリザベートという、銀髪に漆黒のドレスの奇妙な少女が立っていた。
「主どの!」
エリザベートの後から部屋を除いたネベラが、オレに気づき慌てて駆け寄ってくる。