113/197
あーあバカみたいバカみたい
そう、思ってしまった時。
ガチャリと扉を開く音がして、何者かが入ってくる。
私は恐る恐る目を開ける。
「ずいぶんの派手な音が聞こえたのだけど、何をしているのかしら?」
木箱で入口が隠れて見えないが、高い、女の子の気品のある声がする。
その声の主の方へ、私に向かって射撃物を向けていたフィーが落胆してそれをおろし詰まらなそうに見る。
「なんだ、フレデリカか……」
フィーが言い捨てる。
「あら、ひどいわね。ワタクシはアナタたちの依頼主よ?」
声が聞こえ、その声にフィーは随分と嫌な顔をした。
そして、ブーツが地面をコツコツと叩く音が聞こえ、声の主は姿を現した。
彼女、私の捕まる檻の前に立ち、
「あらあら、目覚めたのね。あーあバカみたいバカみたい。捕まっちゃうなんてね」




