111/197
すごく怖い
な、なに?
目の前でされる動作に私は一つの不安を抱く。
そして、
パンッ――!
抜けた音が部屋に響き、私の頬を一瞬で何かが通り、私の背後の木の箱が砕ける音が聞こえる。
何かが触れた私の頬からは、線を引いたような傷がつき、血がたらたらと流れ始めた。
え?
あまりの唐突な事に理解できなかったが、それがだんだんと理解できるようになる。
なに………いまの……。
何かを撃たれた?
「フィーはさー、あなたみたいな子好きなの。どう虐めたらどう泣いてくれるかなって」
驚愕の表情を浮かべる私に、フィーは薄く、奇妙に笑って言った。
「ねえ、次はどこがいい?耳?足?それとも肩かな?ああ、指って言うのもいいよね……」
そう言って私を舐めるように銀の射撃物を、言った部位ごとにフィーは向ける。
「っ――」
すごく怖い。
突然起きたこともそうだが、目の前の彼女は、悪魔か何かがとりついたように見える。
すごく、ねっとりとした目で楽しそうに、もてあそぶかのように私を見ている。
恐怖に私の体がガチガチと震え始める。
「あー、いいよそーいの。最高だよ」




