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タクミが死んだ
「三人ともどこに居るの!」
あの光景を思い出した、私は不安になる。
できるのであれば、無事でいて欲しい。
私は多分、あいつらに捕まってしまったようだった。
何度か叫ぶも返事はない。
っとその時、牢の上の方から音が聞こえ。
「よっと」
一人の人間が真上から降りてきた。
長い金髪をフワッと浮かせ、紫いろの上着を翻し、その子は牢の外から私を見てニッコリとほほ笑んだ。
そして、 こう言う。
「起きたんだ」
降りてきたのはフィーだった。
私と戦いルーチェを気づつけ、タクミにけがをさせた張本人だ。
「あらためて。フィーだよよろしく。ふわぁ~」
眠そうにあくびをして、手で開く口を押えるフィー。
「―――他の三人は!?」
間の抜けた彼女に、乱暴に私は聞く。
「ああ………、知らない。狐の子は見逃してあげたけど。あの重症だもんなぁ。魔法で治せないし出血多量かな?男の人。もう一人の銀髪の子はそんなにだけど……。でもまあ、どうなんだろう?あっちには二人がいるし…。狐の子がうまくしてたら生きてるかもね」
ニッコリ笑い、そんなことを言ってくれる。
タクミが死んだ……。
「嘘でしょ……」
「ほんとだよ?」




