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いい判断だ

 いくたもの髪が重なり合ってできた眉は中心へ凝縮するようにグイグイと締め上げる。だが――瞬間ソレは弾け、中から迷子の勇者が姿を表す。


「っ――」


 荒れ狂う突風が巻き上がり、辺りをその風が吹き荒らして迷子の勇者を包んでいた髪の毛は全て、ちりじりに切り裂かれ舞う。吹き荒れる風は消え、斬られた髪は、この建物の中に雪のように白銀の髪は美しく散る。


「やめておいた方が良い。この神の空間なら俺は、属性付与(エンチャント)せずに全ての女神(ヴァルキュリア)を召喚することできる。流石にあんたも七人もの神を相手にここで戦いたくないだろう?そんなことをすればこの空間どころか、世界が衝撃に耐えきれなくて消滅してしまうかもしてなしな。下界(した)でなら俺は最弱だがここでなら俺も制限はない。それに、挑発した手前すまないが、争いに来たわけじゃない。謝りに来ただけだ。そいつを殺したことと、物語を書き換えてしまったことを。だからさ、黙って見ててくれれば俺達はさっさとやることをやって去るよ」


『・・・』


 言う迷子の勇者に神は何も言わずただ、冷たい目で睨みたたずむ。すこし、間を開けると、小さな溜息と共に肩を降ろした表所をして、口を開いた。


「分かったのよ。好きにするといいのよ」


「いい判断だ」


「けれど、邪魔はさせて貰うのよ」


 そう言って神様は、ずっとあっけにとられていたオレの方を見る。

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