魔王との最終決戦
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今オレは仲間と共に魔王の前に居る。そして――、
「ははは、勇者タクミよ本当にここまで来るとはな。ワレの前に立つということはそれなりに期待したいが・・・」
「ああ、魔王――期待してくれよ」
巨体な人型にドラゴンの頭。黒き竜の魔王と俺は対峙する。
「いや・・・勇者よ・・・」
「あん?」
魔王が驚いた様子でオレに言う。
「舐めているのか?」
「まさか――どうした?」
魔王の様子がおかしい、何故だか戦意が感じられない。
むしろ呆れているような・・・。
ッ――!?
そう思ったが途端に殺気が襲う。魔王が激怒する。
「ふざけるなあああああ――なんだその仲間は!!そんな小娘三人を連れてこのワレをバカにしに来たのかあああああああああ――!!」
激怒した魔王が叫んだ。
なんだっていうんだ、一体・・・。
「オレの仲間になにか問題でも?」
「大ありだあああああああああ!!」
凄まじい咆哮と共に怒り怒鳴り散らす魔王。一体なにが魔王をこんなにも怒らせるというんだ。少なくとも、オレは魔王をバカになどしてない、全身全霊、この命を懸けてでも倒す気で前に立っている。それなのに、何が気に入らないんだ?
「何がってええええ、その三人の小娘はなんだああああああアアアア!!」
ん?
言われオレはオレの後ろで、オレと同じく魔王と対峙する三人に振り返る。
三人とも魔王の怒り狂う咆哮に怯えながも耐えている。頑張っている。
「なにも問題ないが?」
「ウガアアアアアアアアアア――!!そんな子供を連れてくるなど許さん、ころしてくれるああアアアアア」
怒り狂う魔王の黒い魔力がオーラとなり、強い風を生み突風となってオレ達に襲い掛かる。
来る!?――魔王がオレを丸ごと吹き飛ばす気か!?
だが、問題ない。
それより・・・そんなことより――、
「いいか魔王!子供じゃない!!」
そう、彼女たちは子供なんかじゃない。
子供なんかじゃ――
なら何か?
決まっている。
「幼女だ!!」