第2話
私が14歳になった。
ジョーンは、17歳。
私が15歳になったら、正式に結婚して次期王妃となる。
ジョーンと結婚できることを夢見ていた。
私はその夢をくだかれることになる。
自分の夢によって。
いや、『夢』だと思っていたものに。
私が見ていた不思議な『夢』だと思っていたのは、夢ではなかった。
でも、今はそれはどうでもいい。
その夢に出てきた女の子がやっていた、『ゲーム』と言われる中に『エマ』と『ジョーン』と『ミーナ』が出てきた。
『ミーナ』が誰かわからない。
でも、そのゲームの終わりに出てきた『ミーナ』は、『ジョーン』の横に幸せそうにいた。
『ジョーン』も『ミーナ』を愛しそうに見つめて、『エマ』をきつい眼差しで見ていた。
そのゲームにでてきた、『ジョーン』はいった。
『君にミーナのことを紹介しよう。』
ジョーンの後ろを美人な女の子が歩いてきた。
『私はジョーンの婚約者のエマです。よろしくね。』
ゲーム出てきた『エマ』は笑っていった。
今度は、13歳の時によくジョーンが連れてってくれた花畑に場面がうつった。
来ている洋服からして、季節がうつったようだ。
『ジョーン』は、『エマ』にいってきた。
『俺はミーナのことが好きだ。俺はエマのことを婚約者として大切にしてきたつもりだ。でも、俺はエマじゃなく、ミーナと幸せに暮らしたい。』
ジョーンは、ミーナを横にしてそういってきた。
また、場面がうつり、『ミーナ』は、『ジョーン』の横に幸せそうにいた。
『ジョーン』も『ミーナ』を愛しそうに見つめて、『エマ』をきつい眼差しで見ていた。
何があったのか知らないけど、ジョーンはきつい眼差しで『エマ』をみていた。
『何度も言ってるのに、なんで君は!!』
そこで、目が覚めた。
「お嬢様?どうされました?顔が青いですけど、、、。もう少し、眠られますか?」
メイドさんが心配そうに、聞いてきてくれた。
「大丈夫よ。ちょっと怖い夢をみただけなの。」
私は、ジョーンが好き。
とってもとっても大好き。
でも、彼と結ばれたいと、結婚したいと思うけど、彼も私が好きという前提がある。
恋愛的なものじゃなくても、『好き』という前提が。
ジョーンは、私のことを好きじゃなくなるんだね。
『ミーナ』という美人と会って、ジョーンは変わるのね。
『ミーナ』と結婚することがジョーンの幸せなのね。
それなら、私がやることは1つ。
大好きな彼の幸せのために。
大好きな彼に嫌われない私のために。
私は彼に婚約解消を、私から申し出よう。
取り返しのつかなくなる前に気づけてよかった。
私はジョーンにあんな眼差しで見られたくない。
妹としてでもいいから、好きでいてもらいたい。
「ジョーン。大切なお話があります。お時間をいただけないでしょうか?」
久しぶりにジョーンに対して、敬語を使う。
もう今日からジョーンとは、婚約者じゃないから。
王子として、次期国王として見なきゃいけない。
でも、名前だけは、呼ばせてほしい。
私のことを妹としてでもいいから、それだけは許して欲しい。
『ミーナ』があらわれたら、それもやめることになるだろうから、それまでの間だけでも。