七を飲む

七を飲む。

すると、朦朧としつつ、七色のそれが、

飲むようにたしかに、ぐったりとはしていた。

まるでそこにいるかのように、紙のような死のそれは、

目が無気力のように、したりとしていた。

手があって、それが破裂していて、改造しているように、

おいじく構えているのは、

すこし地味めの少女だった。

少女は、霧を吸うように言う。

そして、糸が張り詰めるように、きらきらしている。

そのかたわらの老人は、老木のように老人じみていた。

つまり、くらくらしている目が、完全に見開いていて、シュンとしている。

雨粒は、きれいに空から降っていて、だまされているように、

パラパラと朝焼けみたいに降っていた。

山とかも、うっとりしていた。

霧の中で、ごまつぶのように、ぎらぎらしていた。

脈動するような、糸とか、息とか、吐くような腸とか、

ジュンとしている狂気じみた人形のような手とか、それは

機械が何度も自分自身を投げているような、細かな振動だった。

糸は切れていた。

ストン、と、空が開けだした。

麻薬を食べると、

目の前で、景色のようなものが、きらきらと旋回する。

赤と、しっとり濡れた青と、

ピンク色の雨と、その空間のなかを連続して飛ぶような光が目を刺してきて、

そこにいるような感じに全身の神経がバラバラになるような感じで、

ストレートに糸をしぼるような、ギリギリした切迫した神経が、

確実に自分自身の手のひらを圧迫していた。

手はしゃべりだす。きらきらと反映するように、カガミを二回くらい重ね合わせた

手は、いといとと、きらりと光だし、赤く青くなってぐらぐらしている煙のような

ものは、かくじつに視界をうばい、もやもやしているような、

ピンク色の煙。

そこに住んでいるのは、確実に住民かなにかのようなもので、

そのハサミはしゃべりだす。

流れのようにしゃべるから、それはもやのように、

きらきらしている。

すると、車に乗った人が、切迫するように、金のような

そんな右手を上げる。

挙げて、乗せろ、と脅迫する.

あいうえお。