産業廃棄ちゅ
この世は地獄だなぁーを言い続けて百年経ちました。
今だな地獄は健在です。
死にたい消えない夏の夜、
生きているのは現世の君だけさ。
暗い部屋の奥底に、
僕と私は沈んでる。
堕ちて、落っこちたその汚い場所は、
人じゃない、人もどきの為の場所。
僕は人じゃない。
しんどけよと君は言うけど、
知らないよ死ぬなんて。
生きたくも死にたくもないんだからさ、
死んだところで君はなんだ?
君はこれからどう生きる?
レールのついたボロい列車に跨って、
自我なんか捨てて走ってる。
死んでるのは一体どっちなんだろうね。
この世は地獄。
それを最初に気づいた私に気づいてよ。
諦めたら足が浮いた。
手は地面についている。
片足が顎にあたって指が落ちた。
君のせいだよこうなったのは。
生きてるのに死んでる僕は、
今日も歩いて生を解く。
分からない愛と共にさ、
こう、あなたを知りたいと思うけど。
諦めて。
そうよく言われるけどさ、
もう疲れてその気も知らない。
あの子は僕の毒を取る。
そして、笑ってる棘を刺す。
もう何も分からないけど、
君はどう思うんだろうね。
立ち続いた満員電車手前にさ、
揺れる僕達は何も知らないけど、
君は、どう感じて、
どうして僕を殺すんだろう。
落ちる乳房が目みたいに、
空いた口を血の味にした。
切り落とされた左足には、
まだ、
マニキュアのある爪が五、六本。
剥がれた爪が、
僕の左足にも刺さった。
痛かった。
君はどうしてこんな事をするんだろうね。
靴づれしたクロックスの色は灰色、
サイズの合わないズボンは黒色。
立ってるだけでやっとなのに、
人は人と打撃戦を始める。
諦めて座りたいけど、
メガネのおじさんが塞いでる。
肩のカバンが右の肩の重量を強めて、
右足の靴づれから血が流れた。
切り取られた陰核は、
座席のすぐ横に落ちている。
血を流した女性が、
蟻に群がられてる。
鼻の落ちたピノキオは、
今も嘘をついている。
少し伸びた前髪に、
季節を感じたよ。
先端の茶色は金の名残。
黒で染まったあの色になる。
別に待ち伏せしたわけじゃないけど、
喋りたかったのは事実だ。
嫌われてはいないんだ。
いない人を探してどうなるのかな?
もう。
少し伸びた前髪が目に入る。
何故か、いつもより電車が早い。
集中すると、手が遅い。
曲がりそうな腰を助けて、
背筋を吊った。
やっと座れたのは優先席。
障害者専有の蠱毒の場所。
白痴ゃんがたくさんいた。
でも気にしない。
おんなじ人間なのに、
障害者なんて名前をつけるのは、
どうかしてる。
別にどうでもいいけど。
君はなんでそう思ったのかな?
僕の努力も何も知らないわけじゃないくせに、死ねって言えるの?
君には死ねって言わないけど、
殺したいって思う。
別にグロイのが好きじゃ無い
イレギュラーが好き。
なろうが嫌いじゃない。
文学が好き。
君の話を信じた僕が悪いよね。
そうだと思うよ僕も。
でも、君の長すぎる裾野を見ると、
吐き気がする。
例え、君が目の前で死にそうになっても、
僕は何もできない弱い人間だよ。
でも、助けたいという気持ちだけが、
そいつだけが動く。
だから気にしないで、
早く死んでくれると嬉しいな。
今日の僕は辛い事が多すぎた。
だから忘れて欲しいよ。
なんか時が早くてさ、
もうなんか、
涙が出るよ。
短い…と僕も思うけど、
もう終わりたい。
これはさ、
僕と私の声なんだ。
僕らの様な人々の声なんだ。
社会が産んだゴミ。
選ばれない空の肉。
形のない模型。
産業廃棄してよねみんな、
さようなら