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あの、わたし事務なんですけど  作者: Tongariboy
1−3.セツカさんの日常

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31. 大事な手紙

「こんにちは」

「大臣さんこんにちは。セツならいませんよ」

「おやそうなのかね。ではこちらを渡しておいてくれませんか」

「わかりました。何か伝言はありますか?」

「いえ、特に何も。ああ、ただ今日中に渡してもらえますかな」

「うーん、帰ってくるかわからないのですが」

「そうですか。では頼みましたよ」

「え、はい。もー勝手だな」


「やっぱり帰ってこなかったか。どうしよう。家にいるかな」


「セツー、いますかー。もしもーし。いないのかな?もしかして寝てるとか。あれ、鍵開いてるじゃん。もう不用心だなセツは。うーん、渡せばいいのよね、じゃあ部屋に置いてあと書き置きしておけばいいか。勝手に部屋にあがってたらまた怒るかな」


「おじゃましまーす。前来たときよりちょっと散らかってる、やっぱり忙しいのかな。まあこの辺においておけばいいか。メモってどこかに、あ、これ。わたしが描いた手配書、こんな額に入れて飾ってたのか。こんな大事に。セツ、まだ怒ってるかな」

「だれ!ってニーナ、何してるの」

「そ、その、大臣に頼まれて、今日中に渡せって。偉い人からのお願いだったからその」

「いえ、いいわ。ありがと」

「うん、じゃあ、帰るね、お邪魔しました」

「うん。ねぇ、えっと、大臣さんに会った時、ローさんのこと何か聞いた?」

「何も聞いてないよ」

「そっか」

「うん。早く、戻ってきてほしいね」

「そうだね」

「わたし所長さんに酷いこと言ってた。あの人いつも受け流してくれてたから、つい好き勝手に」

「わたしもだよ、所長さん甘えてたと思う」

「わたし、わたしはセツにも、セツにいつも、わたし」

「ニーナ、ちゃん」

「うぅ、ごめんなさい」

「あ、ニーナ!まって、ニーナ。はぁ、行っちゃったか。追うべきだったかな。もうこんなのばっかり」

「こんにちはー」

「こんな時に、でもこの声。こんにちは、大臣さん」

「取り込み中かな?」

「いえ。わたしの家知ってたんですか」

「それは仕事上どうしてもね」

「何か御用でしょうか」

「ええ、ニーナ殿にお渡ししたものがどうなったか気になりまして」

「受け取りましたよ。結局来るなら自分でお持ちになればよかったのでは」

「それでは意味がない」

「なんでですか」

「さてね。では私はこれで」

「え、ちょっと、何しに来たんですか、ちょっとー。ったく、これそんなに重要なものなの?えっと、なにこれ、白紙じゃない!もう、なんなのよ!」

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