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ガッガーン!!衝撃的な事実!

私は打ちのめされて、座っている椅子の背もたれを支えに体をのけぞった。

フィーは慌てて一歩踏み込み、私が背中から落ちないように私の背中に手を添えた。

「目は細くなっていますよ。でも、もっと細い方が、王女様の可愛さが皆に伝わると思います。」

私の耳の近くで、フィーの透き通った綺麗な声がダイレクトに響いた。

トクン。

私は目をウルウルさせてフィーを見やる。


ブロッサム!

私達は再び満開のお花を背に背負った。そして今度は心なしか、ハーレムが聞える。

ロンロンローン。


「んっんん。」

再びテオちゃんの咳払いで私達は我に返る。

そして、フィーに手伝ってもらいながら起き上がり、何事もなかったようにすました顔を作る。


「では、もう一度。」

私は体を揺らし体制を整えて、目を細める。

「ふっ。」


テオちゃんとフィーは目と口を大きく開け、パッと勢いよくお互いを見る。

「姉上!それです!」

「はい。今のは綺麗だったと思います。」

「これ!?」

私は自分の顔を指さしながら、興奮して聞き返した。

「はい!」

テオちゃんはハツラツとした笑顔で頷き、フィーはニコニコと微笑んで見せた。


私は姿勢を正し、自分が緊張しているのを感じながら鏡に向き直る。そこにはやはり表情の硬いヴィオレッタがいた。


そしてもう一度やってみる。

「ふっ。」


・・・。

ええ~ナニコレ~リアクションがとりづらいじゃない~。もっとどっちかにふれて~。


そぅ!確かに悪くないの。あの、凶悪な笑顔に比べたらね。でも、これはストレートにありのまま表現すれば、ただの作り笑い。

私がイメージする、大気中全てのプラスエネルギーを吸収し、それを神々しいまでに発散して人々を魅了する。そんな笑顔ではないの。

はぁ、先が遠いわよぉ~。


・・・そういえば、頭ちんちくりん男爵令嬢は、それはそれは見る者を惹きつけるような愛らしい笑顔をしていた、ような気がするわ~。

敵ながらあっぱれよぉ~。でも私も負けないけどぉ~。

見てなさぁ~い、これから特訓よぉ~。


「調子はどうですか?」


決意を新たにしたところで、ジュリアがティーセットを持ってきた。

気が利くわね~。私、そういう子大好きよぉ~、そうよぉ~。


「ありがとう。ちょうど今日の特訓は終わったところよ。ジュリアも一緒にお茶しましょう。」

「えっ!?私もいいんですか?ありがとうございます!」

喜ぶジュリアも交えて、私達は優雅な時を過ごした。




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