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私と彼の想い

作者: ホワイトドッグ


今日はいつもより少し大きくなった鞄を持って学校に行く


「おはよ~!」

「おはよ!持って来たから後で渡すね~」

「ありがと、私も後で渡すよ~」


そんな会話をしながら学校に行く


簡単にラッピングしてあるのは友達用に部活用…その中に1つだけ混ざってる頑張って可愛くラッピングした本命チョコ…


受け取ってくれるかな?チョコは大丈夫かな?


作ってる時から考えて悩んで緊張してたけど…いつ渡そう…友達にバレたくないし……


あぁ今年こそ勇気を出して渡したい…

その為には彼に会わなくちゃ…

どこで会おう…いつ?


彼はクラスの人気者だから周りにはいつも人がいる

下駄箱に手紙いれる…?

けど来てくれるかな?

どうしよう…


なかなか勇気が出なくて友チョコを交換して部活に行き…

気がつけば放課後…

もう渡せないよね……

今年も渡せなかったな


とぼとぼと1人で図書室に向かう。

図書室は静かで落ち着くし少しの間1人になりたかった。


荷物を置き、図書室の椅子に座り一息ついた所で


ーーーガチャ…


扉が開く。

1人になりたいのに…

私の時間の邪魔をしたのは誰?


顔を上げると、そこには1人で会う勇気がなかった彼。


「…え?」


それも息を切らせて、手にはバラの花を持っている。


「やっと見つけた…お前なかなか1人にならないし…母さんにはこれ持ってけとか言われるし……」


彼はぶつぶつと何かを言っているが聞き取れない。


「…なぁ知ってるか?海外だとバレンタインは男が好きなやつにプレゼント渡すんだってよ…」


「…??」


彼が急に言い出したことが理解出来ない。


「だから…俺はお前が好きなんだよ!」


そう言ってバラの花を渡された。


「…ありがとう!私も……」


そう言って私は渡せなかったチョコをやっと彼に渡すことができた。

泣きながらでブサイクな顔になってたと思うけど…。


「…!?ありがとな!!」


太陽みたいに笑う彼につられて私も笑顔になった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読させていただきました。 まさに青春! といった雰囲気がワクワクしました。 こういった雰囲気の作品はあまり読んだことがありませんでしたが、読みやすく、素敵なものだなと感じることができまし…
[良い点]  おはようございますm(__)m。タケノコです!  本作を拝読しました。良い物語です。素敵です☆。もうダメかなーとミスリードしといて彼の方からやってくる……至妙な展開で流石は天才作家様で…
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