わがはいはようじょである。なまえはごんぞうである。
ヤスジ
大黒会のメンバーの一人。
ドスの腕とゴミあさりの腕において右に出るものはそうはいない。
ヤスジ「それにしてもオヤジ、いったい何があったので!?
何故そのようなお姿に!?」
ヤスジはかなり混乱しているようだな。
まあ、当然か…。
むさいオッサンがいきなり幼い子供の姿になりゃあ誰だって驚くか。
権蔵「理由は解らねぇ…。
というか私自身何が何だかって状況だな…。」
これって結構な不思議体験なのかもな。
その内本でも出してみるかな。
ヤスジ「オヤジはなんでそんなに冷静何ですか!?
これはもう大黒会始まって以来の一大事ですよ!!」
全く、最近の若い衆は落ち着きってものが足りねえな。
権蔵「確かに姿は変わっちまったが私は私だ。
別に死んだ訳でもない。
今、騒いだからって私が元の姿に戻れる訳でもねぇ。
騒いでもしょうがねぇから、そんな暇があったら私逹の食生活の方がよっぽど一大事だろうが!!」
そう、正直私の大黒会は金がない…。
全員の有り金全部あわせて53円という大惨事だ。
ヤスジ「それもそうっすね。」
権蔵「軽いなぁお前。」
自分でいっといて何だが、何だか少々やるせないよ私は…。
ヤスジ「ただ、本日のゴミあさりにて、大根、人参のヘタ及び皮。
それと鰤と思わしき魚の骨を回収して来ました。」
ほほう、それはそれは。
権蔵「今日はなかなかにご馳走じゃねえか。
いつもありがとよヤスジ。
お前さんがいなきゃうちはとっくに破綻しているからな。」
本当に苦労かけるな…。
ヤスジ「いえいえ、もったいないお言葉です。
俺にはこれと剣位しか取り柄がねえもんで。」
これからの事は朝飯でも食ってから考えるとするか。
彼らの今日の朝ごはんは骨から取ったダシの味噌汁です。