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救いを貴方へ ~痛みの先に~  作者: 湘南乃炎
最終章 歩みの果てに

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あとがき 作者の独白

少し長いですが、私の独り言に付き合ってくださると助かります

ここまで

「救いを貴方へ ~痛みの先に~」

を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。


無事に最終話を迎えられたのは、ひそかに、あるいは静かに読み続けてくださった皆様のおかげだと思っています。


ただ正直に言えば、私は

読者が少なくても――もはや誰もいなくても、書き切るつもりでした。


この物語は、主人公ダレンだけでなく、敵であるヴォイド、

そして読者様や、作者である私自身に向けた「救い」でもあります。


その根底にあったのは、

私自身が救われたかったからです。


私は、ダレンとヴォイド、その狭間にいるような人間です。


今もなお、自分の中で揺れ、何も掴めず足掻いている状態だと言えます。

きっと読者様の中にも、似たように生きながら足掻いている方がいるでしょう。


だからこそ、

その「先」を示せるような物語でありたい。

そう思いました。


ーーーー


この物語を書いた経緯について、少しだけ語らせてください。


主人公ダレンは、作者である私自身でもあります。

自分を重ね合わせつつ、物語として成立する形で描きました。


まずは、ダレンの過去。

両親からの身体的・心理的虐待。

そして、植え付けられた炎へのトラウマと罪。


これは、まさに私自身の話でもあります。


私は幼い頃から、両親との間に確執を抱えたまま生きてきました。

そこに加えて、「炎」の出来事があります。


ここで驚かれる方もいるかもしれません。

ダレンの前世で、炎に包まれた中で描かれたあのエピソード。

あれは、私が実際に経験した出来事です。


状況は多少異なりますが、概要はほとんど変わりません。


あれ以降、家族との関係はさらに崩れ、

もはや他人と呼ぶことすらためらわれるほど、断絶したものになりました。


それに加え、友人たちにも話せる内容ではなく、

ただそれをひた隠しにして生きる日々。


幾度、死を考えたかわかりません。

光を見ることもできず、ただ暗闇の中で生きている感覚でした。


それでも今、こうして生きていられるのは、

そんな私を影で支えてくれた人たちがいたからです。


当時の私は、彼らの言葉を受け止めることができず、拒んでいました。

けれど今振り返れば、どれだけ救われてきたのかがわかります。


責任が最終的に自分自身にあったことも、理解しています。

それでも、若い心には耐えきれず、壊れてしまいそうだった。


だからこそ、

壊れないために「逃げる」という選択をしたのだと思います。


年月が経てば、出来事は擦り減り、忘れ去られていく。

けれど私の中では、今もそれは蠢き続けています。

時間に置き去りにされていくような感覚でした。


ーーーー


ただ、その年月の中で、

立ち直ったとも、開き直ったとも言える変化がありました。


――それでも、生きる。

この痛みの先に、何があるのかを自分自身で見つけたい。


それが、この物語を書き始めた理由です。


この痛みを形にしたい。

生きた証を、どこかに残したい。

たとえ誰にも見られなくても。


痛みを創作欲に変え、執筆し続けました。


ただ、書き終えた今でも――

救いがどこにあるのか、私自身まだわかっていません。


作中で語った通り、

これは物語でありながら、人生です。

終わりなどなく、ただ続いていく。


だからこそ、

救いへの道筋の描き方は自由なのだと思います。


結局は、足掻くしかない。

動くしかない。


立ち止まり、痛みに負け、闇に飲まれるのもいい。

それもまた、一つの物語です。


けれど私は、どうせなら意味のあるものにしたい。

「読んでよかった」「生きていてよかった」

そう思える物語にしたいのです。


そして、この思いを誰かと共有したい。

私と同じように悩む誰かに、届いてほしい。


「物語の主人公は、貴方であり――

作者もまた、貴方です」


描くのも、結末を選ぶのも、貴方次第。

どうか、望む結末を掴み取ってください。


……偉そうなことを言っておいて、

私自身も、まだよくわかっていないのですが。


それでもこれが、

この物語すべてを通して、

私自身に、そして読者様に届けたかった想いです。


たとえ何があっても揺るがぬ『自己』を。

自分を信じ、人を信じる『信頼』を。

抗い、求め続ける『赦し』を。


どうか、大切にしてください。


ーーーー


最後になりますが、

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


この物語が、

読者様それぞれの「生きる物語」に、

ほんの少しでも何かを残せたなら、これ以上の喜びはありません。


「救いを、貴方に――」


これにて完結です。

これにて本当に終了です。

ありがとうございました!!


また別作品もプロットが完成次第、投稿します!!

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