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暗涙の嘘  作者: 夢月 遊
4/4

第四話

ミスって第三話と同じ話が掲載されてます。

第四話が完成次第差し替えます

 王国の繁華街から外れた貧民街。そこにレヴィアが生まれ育った孤児院があった……はずだった。


「やっぱりかよ……畜生……!」


 レヴィアはその場に泣き崩れる。

 ……無理もない。かつての育ての親も、これから逞しく育つはずだった子供達も、無惨に建物の下敷きになっているのを見てしまっては。


「俺は絶対にリーリスを許さねぇ……!俺の大切な人たちを奪ったクソ共は皆殺しにしてやる……!」


 レヴィアの顔に般若が宿る。

 俺もシルフィも、人の悲しみが怒りに変わる瞬間は何度も見てきた。

 こう言った「怒りが原動力」となるやつは道を踏み外さない限り、強くなる。


「……行くぞ」


 俺がそう言うと、レヴィアはノロノロと立ち上がった。


「ああ、すまねえ。時間取らせちまって」

「問題ない」


 関所へ戻る途中、レヴィアは一言も発することはなかった。

 しかし、敵兵と遭遇する度、ピリピリと殺気が漂ってくるのは感じられた。


「レヴィア。この国には永遠に戻ってこられない。その覚悟ができたなら、こっちに来い」

「故郷も、親も、何もかもを捨てることになる……レヴィアにその覚悟はある?」


 俺とシルフィは先に関所から出ると、レヴィアに手を伸ばした。

 しかし、レヴィアは躊躇すること無く俺とシルフィの手を取る。


「分かってるさ。ここでアイツらに殺される訳にはいかねえからな」


 震えている。

 これが恐怖からなのか、怒りからなのか、はたまた武者震いなのか、俺には分からない。


「安心しろ。俺がお前を強くしてやる」

「じゃあ私はメンタルを鍛えてあげる」

「そりゃ頼もしいこった」


 かくして、俺たちは王国を後にした。


 その数日後、聞いた話だと王国は完全に滅び、その地に残ったのは「国が存在した」と言う痕跡だけとなったらしい──

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