「エピローグ」
俺の名前は東条和人(二十七歳)。
俺はいつものようにとあるMMORPGゲームをプレイしていた。
俺は小学校時代から高校時代まで柔道をしていて黒帯だったこともあった。
頭はそんなに良くはなかったがそれなりの大学にも行くことができた。
そして二十歳になって一人暮らしを始めてからはゲームにどっぷりはまることになった。
もちろん仕事はしている。
少しきついがなれれば案外いい仕事だ。
(おいおい。ヒーラーちゃんと回復してくれよ。)
(いいよいいよ。今だ!)
「おっしゃあ!レベル560ボス攻略完了っと!」
俺は全身の力を抜き全力で脱力していた。
そいえばポテチの在庫がもう少なくなってたよな。
仕方ない。
コンビニ行くか。
俺はサンダルを履き家を出て少し寒々しい歩道を早歩きでコンビニまで向かった。
ようやくコンビニが見えてきた。
なにせ俺の家ちょっとコンビニから遠いんだよなあ。
俺はコンビニの駐車場あたりまでやってきた。
するとコンビニの中から騒がしい声が聞こえているのがわかった。
「おい!早くしろ!もたもたしてると刺し殺すぞ!」
「はい!ただいましておりますので。」
強盗だ。
こんな光景初めて見る俺はこんなこと本当にあるんだなあとのんきに考えていた。
そして俺は何を血迷ったのだろうか。
俺は昨日見た一般人が強盗を退治するという動画を思い出し通報するのではなくそのままコンビニの中に入っていったのだ。
そして柔道も習っていたことでさらに調子に乗ってしまったのだ。
本当に馬鹿だった。
俺はコンビニに勢いよく突撃し強盗の顔面に向かって拳を叩き込んだ。
「グふぉあ!て、てめえ何のつもりだ!くたばりやがれ!」
「っへ!かかってきな。」(
完全に調子に乗っています。)
その瞬間男は手に持ったナイフをこちらに向け迫ってきたのだ。
一瞬だった。
俺は男のナイフをかわしたつもりだったんだがどうにも横腹に突き刺さってしまったらしい。
俺が倒れた後も男は何度もナイフを突き刺し俺の意識は底のない暗闇に落ちていった。
マジで俺、何してんだ。