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紙しかできない神殺し  作者: 和泉直輝
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1部1章

俺の名前は関川徹夜セキセンテツヤ


何者でもないただの実家暮らしの大学生だ。

一つのことを除いては…



「9番セントリウス、4番アリエス、13番ドレッドアーバン」


それを聞いて、俺は持っていた紙を天高く投げ出した。


「3連単当てちまったよ。」

と周りの声が気になる。


そう俺が何が違うと言うかと「300万」の借金があることだ。

俺は大学入学と同時に近所のコンビニでアルバイトを始めた。

そこで出会うべきではない男と出会ってしまった。


そいつは浦上悟ウラカミサトル35歳フリーターだ。


アルバイトを始めた1ヶ月後、店長からこう言われた。


「深夜に人が足りないから週に一日でもいいから夜勤出来ないかな」と。


俺は何の気もなしに

「はい。大丈夫です。」

そう答えた。


そうして俺は毎週金曜日に夜勤をすることになったのであった。


そこで出会ったのが浦上だった。


初めての夜勤の日、

「よろしくお願いします。」

そう声をかけると、


「こっちこそよろしく。」

と返事をしてくれた。


夜勤を初めて1ヶ月後、関係性は良好だった。

浦上は人当りもよく、怒ることもない良い人だった。


そしてこの1ヶ月で分かったことは

「ギャンブル狂」

であることだった。


パチンコ、スロット、競馬、競艇、賭けマージャン


ありとあらゆる賭博だ。


浦上と仲良くなると同時に、俺もハマっていった。


初めてパチンコをしたとき、16万円買ってしまったのが運の尽きだった。

そこから俺は、大学をサボりパチンコに行ったり、まさにクズのような生活を送っていた。


友人やキャッシングなど使いあっという間に300万の借金の出来上がり。


俺は追い詰められていた。


そして今、最後の希望をかけた3連単も外れてしまった。


だけど絶望はあまりしていなかった。


なぜなら俺は


「自殺する」


そう決めていたからだった。

俺は今近所のビルの屋上にいる。

苦しまないように死ぬために、30メートルの高さから飛び降りる。


すべて綿密に死ぬための計画を練っていた。


下を見たら、足がすくんでしまうから走って勢いよく飛び降りる。


そう心に決めていた。


飛び降りる直前、俺は両親やお金を貸してくれた友人に対して、


「ごめんなさい。そしてありがとう。」


と声に出した。


そして目を閉じ、手を合わせて


「神様、どうか天国へ行かせてください。」


そうつぶやき俺は飛び降りるはずだった。



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