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三層⑰ 階段

あの後近場の宿三軒くらいの値段を確認すると、ぼったくり宿屋のすぐ後に訪れた宿屋に泊まる事にした。

 一番ここがコスパが良く、客層も穏やかな人間が多かったからだ。


 他のところは安いところもあったが、見ればヤクザものと分かるような連中が出入りしていて一悶着が起きそうな予感がしてとてもじゃないが泊まろうとは思えなかった。


 二階しか空いていないとのことなので、階段を上がって二階を目指していく。

 階段の幅が狭いので向こうから人が来たら身動きが取れなくなりそうだ。

 そんなことを考えているとちょうどおあつらえ向きに向かいから何者かが階段を下りてきた。

 あちらが上がるか、こちらが下がるかという話だが、こちらは集団なのでできればあちらに上がってほしい。

 どうするかと思い上から降りてきた白い修道着を着た女に目配せをすると、目を白黒させて逃げるように階段を駆け上がっていた。


「待ちなさい!」


 何なんだと思うと後ろにいたミカエルがこちらを押しのけて、駆け出していく。

 遅れて奴の後を追うと廊下の突き当りの窓が野放図に開けられているのが見えた。

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